リクルートは、同社の提供するオンライン学習サービス「スタディサプリ」が、同社の新規事業提案制度「Ring」のノウハウを用いて、アントレプレナーシップ・プログラム「高校生Ring」を実施することを9月15日に発表した。あわせて、特設ページも開設している。
リクルートの新規事業提案制度「Ring」は、40年以上前から実施されており、「スタディサプリ」も「Ring」によって誕生した。同制度では世の中の「不の解消」が重視され、「不の解消」を考える上で必要な検討項目や体系化されたフロー、ノウハウを、現役高校生のアントレプレナーシップの育成に生かすことで学びの機会を提供したいという思いから、今回の「高校生Ring」実施に至っている。
「高校生Ring」は、アントレプレナーシップを身に付けるための教育プログラムで、先の見通しが立てにくい時代に、「半径5m」にある自身の視点からビジネスを考えるプログラムを通じて、高校生が自身への理解を深め、興味があること、やりたいことを見つけるきっかけとなることを目指す。
同プログラムでは、高校生が学校単位で参加し、学校内選抜を勝ち上がった約500案件のビジネスプランをリクルート社員が審査する。書類審査を通過した案件は、プランのアイデアをブラッシュアップするための講座やリクルートの事業開発経験者による個別のメンタリングを実施し、次に行われる動画審査を通過したチームによる2023年1月の「高校生Ring AWARD」におけるプレゼンテーションを経て、優勝、準優勝が決定される。
評価観点は以下の通り。
- 発見・発想のオリジナリティー:聞き手が「もっと続きを聞いてみたい」と思える内容か
- ビジネスポテンシャル:お金を払ってくれそうな人が存在し、会社や事業として継続していける要素があるか
- 圧倒的当事者意識:個人・チームを問わず、「自分(たち)がなんとかしたい」という強い思いを感じたか
参加者は23校の高校1~3年生6186名で、安定的なプログラム運営のために段階的な展開を予定している。なお、2023年度以降は「スタディサプリ 高校講座」または「スタディサプリ 探究講座」を導入している、すべての高校の参加を可能にする。
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