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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編

端末のカメラアプリで撮った写真、どうしてる? 簡単操作で観察活動や学習記録に活用しよう

低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編 第3回


 GIGAスクール構想により、1人1台端末が実現しました。これまで特別な存在だったコンピューターが当たり前の文房具として使われ始めています。しかし、実際の学校現場でうまく活用できているか、不安を感じている先生も多いのではないでしょうか。特に小学1年生や2年生は、そもそもコンピューターの操作ができないと思われがちです。ですが、そんなことはありません。できることはたくさんあります。本連載では、低学年担任ならではの課題や困りごとを解決する実践を、「低学年でもできますよ!」を決め台詞に紹介していきます。第3回では「カメラアプリで写真を撮っても活用できない」という課題を、簡単な操作のみで解決する実践を紹介します。

カメラアプリで写真を撮って終わり?

 第1回でもお伝えしたように、端末活用の中でも最も簡単な操作はカメラアプリで写真を撮ることです。植物の観察や図画工作科の作品記録などさまざまな場面で多くの先生が活用されていることと思います。しかし、撮影した画像がカメラフォルダに入ったままになっていませんか? 画像ファイルの活用法はさまざま、今後、最も使うといっても過言ではないほど汎用性の高いものです。今回は、指1本でできる画像活用の実践を2つご紹介します。

紙のプリントは要りません! 画像で観察記録「ミッケタアルバム」

「ミッケタアルバム」とは

 生活科や理科などの観察活動において、カメラアプリで撮影した画像を使って記録するデジタル版の「見つけたよカード」や「観察カード」のことです。

「ミッケタアルバム」
「ミッケタアルバム」

使用アプリ

  • Googleスライド
Googleスライドのアイコン
Googleスライドのアイコン

 使用するアプリは「カメラ」と「Googleスライド」の2つです。Googleスライドはその名の通り、Webブラウザ上でスライドをつくることができるプレゼンテーションアプリです。

展開

(1)課題設定

先生
観察に行くとたくさんのものを見つけます。しかし、紙の「見つけたよカード」だと、絵を描かなければいけません。うまく描けなかったり、時間がかかってしまったりと正確にたくさん記録することができません。でも、コンピューターを使えば、できるようになるんです。今回のめあては「見つけたものを写真で記録しよう」です
「ミッケタアルバム」の課題設定とめあて
「ミッケタアルバム」の課題設定とめあて

(2)観察・撮影

 まずは、観察に出掛けましょう。今回のテーマは「春見つけ」です。見つけた「春」をカメラアプリでどんどん撮影しましょう。

カメラで撮影 カメラで撮影
カメラで撮影

(3)「ミッケタアルバム」の作成

 スライドを使ってミッケタアルバムを作りましょう。以下の手順に沿って観察で撮影した画像をスライドに1枚ずつ挿入していきましょう。

基本操作手順
  1. Googleのトップ画面からGoogleスライドへアクセスする。
  2. 「新しいプレゼンテーション(空白)」を作成する。
  3. 1枚目のスライドに「タイトル」と「名前(サブタイトル)」を入力する(第2回の「手書き入力」を参照)。
  4. 画面左上「▽」ボタンから空白のスライドを追加する。
  5. 「画像の挿入」→「パソコンからアップロード」の操作でカメラフォルダから画像を挿入する。
    • 4.と5.の手順で何枚でも追加することができる。
  6. プレゼンテーションを開始する。
  7. 「esc(エスケープ)」キーでプレゼンテーションを終了する。
基本操作手順 基本操作手順
基本操作手順
「ミッケタアルバム」を作成 「ミッケタアルバム」を作成
「ミッケタアルバム」を作成

(4)発表会

 友だちとアルバムを見せ合いましょう。キーボードの左右矢印キーで進んだり戻ったりできます。自分では気づかなかった「春」がたくさんありますよ。

友だちとアルバムを見せ合う 友だちとアルバムを見せ合う
友だちとアルバムを見せ合う

(5)まとめ

 以下のことを学習のまとめとして押さえましょう。

  • 絵ではなく写真で残すことができる。
  • 何枚でも作れるのに紙がいらない。
  • たくさん見つけても記録できないという問題が解決できて、コンピューターは便利!

【ちょいワザ】リネーム

 作成したスライドの名前は、はじめ「無題のプレゼンテーション」になっています。ファイル名をタップして新しいファイル名を入力しましょう。これにより、何のファイルなのかわかりやすくなります。

最初にファイル名を変えておく
最初にファイル名を変えておく

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画像と付箋と手書きでつくる観察記録「ペタペタメモ」

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この記事の著者

林 孝茂(ハヤシ タカシゲ)

 兵庫教育大学附属小学校教諭。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程在籍。ICT夢コンテスト2020優良賞受賞。Type_T(とにかくやってみるプログラミング教育ティーチャーズ、NPO法人タイプティ)メンバー。著書に『逆引き版 ICT活用授業ハンドブック』(共著、東洋館出版)、『事例と動画でやさし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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