イー・ラーニング研究所は、子どもを持つ20~50代の保護者を対象に実施した、「2022年:非認知能力ならびにキャリア教育に関する調査」の結果を5月31日に発表した。同調査は、4月5日~28日の期間に行われ、339名から回答を得ている。
調査対象者に、学力テストなどでは数値化されないが子どもの将来や人生を豊かにする力である「非認知能力」の育成は、子どもにとって重要だと思うかを尋ねたところ、「重要」とする回答が99%を占めた。
いつから非認知能力を学ぶべきだと思うかを尋ねた質問では、「小学生より前」が他を大きく引き離して最多となり、「小学校低学年」と合わせて9割超が幼少期の早い段階からの、非認知能力の学びを求めている。
非認知能力において、特に必要だと思う項目としては(複数回答)、「自己認識(やりぬく力、自己肯定感など)」がもっとも多く、「クリエイティビティ(想像力、工夫する力など)」「意欲(学習志向性、やる気など)」がそれに続いた。
学校教育でも、積極的に非認知能力を鍛えるような学びを行ってほしいと思うかを尋ねたところ、「思う」とする回答が9割超を占めている。
学校以外での、非認知能力の学びの場としてはどこが適切だと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「日常生活」「オンライン教材」が上位となった。
子どものコミュニケーション能力を高めたいと思うかを尋ねたところ、全員が「思う」と答えている。
どのような方法で、コミュニケーション能力を子どもに身につけてほしいかを尋ねた質問(複数回答)では、「体験型の学び」が約8割で最多となり、「対面での学び」がそれに続いた。
子どもにどのようなキャリア教育を行ってほしいと思うかを尋ねたところ、「自立する力を身につける学び」がもっとも多く、以下「目標を見つけられる学び」「将来を考える力をつける学び」「世の中を広く知れる学び」が続いている。
子どものキャリア教育の場は少ないと思うかを尋ねた質問では、9割超が「少ないと思う」と回答した。
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