ゲームを作ると鍛えられるプログラミングスキル
「IchigoJamで結局やることはゲーム?」と思われた方もいるかと思います。
ゲームを作ることで条件分岐(第6回参照)や繰り返し実行(ループ)など、プログラミングの基礎的な部分を習得することができます。これで数学に興味を持ったら、三角関数や微分積分、行列計算などもそのうち勝手に覚えてくれると思います。また、本格的に作ると次は慣性の法則や、万有引力の法則など物理の知識も必要になります。
あまりネガティブに考えず、お子さんが新しいことを吸収するきっかけとして、取り組んでみましょう。
キーボードのキー情報を取得するには
今回はゲームを作る上で必要となる新しい命令として、キーボードのキー入力を取得する方法 INKEY() を紹介します。キーボードのキーには1つ1つ「キーコード」と呼ばれる番号が振られています。
| キーコード(10進数) | 意味 | キーボード | 
| 8 | 
          バックスペース (カーソル位置手前1つ削除)  | 
        Backspace | 
| 10 | 改行 | Enter | 
| 18 | 行頭 | Home | 
| 19 | ページアップ | Page Up | 
| 20 | ページダウン | Page Down | 
| 23 | 行末 | End | 
| 27 | エスケープ | Esc | 
| 28 | 矢印キー 左 | ← | 
| 29 | 矢印キー 右 | → | 
| 30 | 矢印キー 上 | ↑ | 
| 31 | 矢印キー 下 | ↓ | 
| 32 | スペース | Space | 
| 127 | 
          デリート (カーソル位置直後1つ削除)  | 
        Delete | 
INKEY()を使うことでIchigoJamから押されたキーを知ることができます。では、簡単なプログラムを作ってみましょう。

実行した後に何かキーを押してみてください。例えばYを押すと「89」など、2桁の数字が表示されます。これがキーコードです。終了するにはEscキーでプログラムを止めます。
今度は、もっと視覚的に楽しいものを作ってみます。NEW命令で初期化してから次のプログラムを入力してみましょう。
 実行した後に矢印キーの左と右を押してみてください。どうなりましたか?
画面の真ん中あたりに出現したヘリコプターが左右に移動すると思います。ちょっとゲームっぽい見た目になりましたね。Kの数字の28は矢印キーの左「←」、29は矢印キーの右「→」を意味しています。

              
              
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                              
                              
                              
                              
                              
                              
                  
                  
                      
                      
    
    
    
    
    