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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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子どもたちが夢中の「マインクラフト」を教材に~教育現場での活用と効果~(AD)

生徒と保護者の生の声から未来を見据える――プログラミング教育で子どもたちに身につけてほしい力とは?

 静岡の英語&プログラミングスクール「D-SCHOOL」の現場から、これからの教育と大人気ゲーム「マインクラフト」の教材としての活用についてお伝えする本連載。前回は、今後必修化される「プログラミング教育」について、「創造性」や「論理的思考力」を育むことが本来の意義であること、さらに、それらを育むために私たちが意識していることをお伝えできたかと思います。最後の第3回では、現場からの子どもたちや保護者の声を聞きながら、未来を生きる子どもたちにどのような力をつけてもらう必要があるのかを、今までの連載の内容を踏まえて考えていきます。

子どもが夢中になれる教材で学ぶ意味

 D-SCHOOLでは、現在3つのコースを用意してプログラミング教室を運営しています。毎週末に無料体験会を開催しており、「ゲーム制作コース」「ロボットコース」「マイクラッチコース」の中から1つ選んで体験に来てもらいます。

 保護者の方からは「どのコースが良いのでしょうか」とご質問を受けることが多いのですが、私たちは「お子さんが一番夢中になれる教材で学ぶのが良いです」とお答えしています。どのコースでもプログラムの導線や身につく力は共通しているので、あとはどこまでのめり込んで楽しんでくれるかが鍵になってきます。それぞれの教材には「完成例」はありますが、どこで「完成」とするかは子どもたち次第。納得するまで作り込んでもらうことでモリモリと力がついてきます。

「諦めずに完成させたときの達成感がいい!」――受講生の本音

 D-SCHOOLのプログラミングコース受講生とその親御さんに、コース選択や満足度について実際にうかがってみます。今回、教材にマインクラフトを用いた「マイクラッチコース」の受講生の福元くん親子にインタビューをさせていただきました。

水島(筆者、以下水:どうしてこのコースを受講しようと思ったの?

福元くん(以下福):はじめは、ゲーム制作コースに興味を持っていて、体験会に来たらマイクラ(マインクラフト)もあったので、そっちでやってみようかなと思ってマイクラッチコースにしたんだ。

:マイクラでプログラミングできるってことは知ってた?

:知らなかったけれど、マイクラはもともとやってたから、プログラミングが大変そうだとは思わなかったかな。普通は自分で建物を作ったりするけれど、それを「やらせる」ってところが面白い! たまに難しいって思うこともあるけれど……途中でブロックがずれちゃったり! でも諦めずにやってできたときが一番うれしい!

マインクラフトにもともと触れていたと話す福元くん。さらに新しいことに挑戦できている様子
マインクラフトにもともと触れていたと話す福元くん。さらに新しいことに挑戦できている様子

:お父さまから見て、D-SCHOOLへ通い出してからお子さまに変化はありましたか?

福元くん父(以下、福父):毎回子どもがとても楽しみにしています。もともとマイクラばかりやってたので、夢中になっているマイクラが学びになったらいいなと思ったのがきっかけです。やらされてではなく、好きになってもらって一生懸命やってくれたらそれでいいかなと思っています。

:おそらく、勉強しに来ているというよりもプログラミングを使ってマイクラの新しい楽しみ方を学んでる感覚ですよね。でもそれが学びになっている。もうすぐ通い始めてから半年くらいたつけれど「できること増えた」ってなんとなく感じる?

:感じる!

福元くんとお父さま。お子さまの様子をうれしそうに語る
福元くんとお父さま。お子さまの様子をうれしそうに語る

:プログラミング教育は今後の社会を見据えたときに、必要だと思いますか?

福父:デジタルにまつわる学習に関して親世代が遅れているので、こういったものを早めにやらせてあげるのは良いことだと思います。やらされてではなくて、楽しくのめり込んでいってくれるのが一番良いかと。プログラミングはもちろん、デジタルツールを使いこなす力を身につけることは今後もっと大事になるのでそのあたりも学んでもらえたらと思います。

                                            

 多くの人がスマートフォンを持つようになり、VR(仮想現実)やAI(人工知能)分野もめまぐるしく発展している現代。「今の小学生の65%は、今存在していない職業に就く」との予測も出され、今の子どもたちは不確かな未来に向かって成長していくことになります。

 そこで子どもたちに「どんな職業にも共通して必要になる論理的な思考力や、新しいコト・モノを作り出すことのできる創造力を身につけてもらいたい」と考える保護者の方が増えてきていると感じています。

 プログラミング教育を効果的に行うために最も重要な条件は、主役である子どもたちに夢中になって学んでもらうこと。福元くんが話してくれたように「うまくいかないことがあったとしても楽しいから諦めずにチャレンジできる」のが長所です。実際に学んでいる子ども自身からもこういった声を聞くことができたのは嬉しい限りで、ご理解ご協力いただいている保護者の皆様にもとても感謝しております。

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未来の社会を見据えて

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この記事の著者

水島滉大(D-SCHOOLプログラマ )(ミズシマコウダイ)

 静岡県立大学経営情報学部卒業、高校教諭 第一種免許状(商業、情報)取得。  大学では、プログラミングやマルチメディアを学び学生時代よりプログラマとしてD-SCHOOLをサポート。プログラミング教育に精通し、高校教諭免許を取得。  マインクラフト歴は7年の日本屈指のマイクラユーザー。マインクラフ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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