子どもが夢中になれる教材で学ぶ意味
D-SCHOOLでは、現在3つのコースを用意してプログラミング教室を運営しています。毎週末に無料体験会を開催しており、「ゲーム制作コース」「ロボットコース」「マイクラッチコース」の中から1つ選んで体験に来てもらいます。
保護者の方からは「どのコースが良いのでしょうか」とご質問を受けることが多いのですが、私たちは「お子さんが一番夢中になれる教材で学ぶのが良いです」とお答えしています。どのコースでもプログラムの導線や身につく力は共通しているので、あとはどこまでのめり込んで楽しんでくれるかが鍵になってきます。それぞれの教材には「完成例」はありますが、どこで「完成」とするかは子どもたち次第。納得するまで作り込んでもらうことでモリモリと力がついてきます。
「諦めずに完成させたときの達成感がいい!」――受講生の本音
D-SCHOOLのプログラミングコース受講生とその親御さんに、コース選択や満足度について実際にうかがってみます。今回、教材にマインクラフトを用いた「マイクラッチコース」の受講生の福元くん親子にインタビューをさせていただきました。
水島(筆者、以下水):どうしてこのコースを受講しようと思ったの?
福元くん(以下福):はじめは、ゲーム制作コースに興味を持っていて、体験会に来たらマイクラ(マインクラフト)もあったので、そっちでやってみようかなと思ってマイクラッチコースにしたんだ。
水:マイクラでプログラミングできるってことは知ってた?
福:知らなかったけれど、マイクラはもともとやってたから、プログラミングが大変そうだとは思わなかったかな。普通は自分で建物を作ったりするけれど、それを「やらせる」ってところが面白い! たまに難しいって思うこともあるけれど……途中でブロックがずれちゃったり! でも諦めずにやってできたときが一番うれしい!
水:お父さまから見て、D-SCHOOLへ通い出してからお子さまに変化はありましたか?
福元くん父(以下、福父):毎回子どもがとても楽しみにしています。もともとマイクラばかりやってたので、夢中になっているマイクラが学びになったらいいなと思ったのがきっかけです。やらされてではなく、好きになってもらって一生懸命やってくれたらそれでいいかなと思っています。
水:おそらく、勉強しに来ているというよりもプログラミングを使ってマイクラの新しい楽しみ方を学んでる感覚ですよね。でもそれが学びになっている。もうすぐ通い始めてから半年くらいたつけれど「できること増えた」ってなんとなく感じる?
福:感じる!
水:プログラミング教育は今後の社会を見据えたときに、必要だと思いますか?
福父:デジタルにまつわる学習に関して親世代が遅れているので、こういったものを早めにやらせてあげるのは良いことだと思います。やらされてではなくて、楽しくのめり込んでいってくれるのが一番良いかと。プログラミングはもちろん、デジタルツールを使いこなす力を身につけることは今後もっと大事になるのでそのあたりも学んでもらえたらと思います。
多くの人がスマートフォンを持つようになり、VR(仮想現実)やAI(人工知能)分野もめまぐるしく発展している現代。「今の小学生の65%は、今存在していない職業に就く」との予測も出され、今の子どもたちは不確かな未来に向かって成長していくことになります。
そこで子どもたちに「どんな職業にも共通して必要になる論理的な思考力や、新しいコト・モノを作り出すことのできる創造力を身につけてもらいたい」と考える保護者の方が増えてきていると感じています。
プログラミング教育を効果的に行うために最も重要な条件は、主役である子どもたちに夢中になって学んでもらうこと。福元くんが話してくれたように「うまくいかないことがあったとしても楽しいから諦めずにチャレンジできる」のが長所です。実際に学んでいる子ども自身からもこういった声を聞くことができたのは嬉しい限りで、ご理解ご協力いただいている保護者の皆様にもとても感謝しております。