ストップイットジャパンは、授業づくりの専門家、各界のクリエイターが共同し、学校や家庭、地域で活用できる無料教材を開発、公開するプロジェクト「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」の第1弾として、マンガ家の古本ゆうやさんやうえみあゆみさんによる4作品を、10月11日に公開した。12月までに、イラストレーターの呉々さん、宮尾和孝さん、伊豆見香苗さんによる6作品の公開も予定している。
今回、公開された教材は、1作品が4~8コマのマンガで構成され、学校や家庭、地域などさまざまな場所での活用を考慮し、動画教材(YouTube)と静止画教材(パワーポイント)、モデル指導案やマンガ台本を無料提供する。教材はダウンロードが可能で、児童・生徒の学校支給端末での閲覧も可能になっている。
モデル指導案も掲載しているが、柔軟に授業を展開でき、クラスや子どもたちの実態に合わせて、話し合いが深められる。1つの教材に複数の問題が描かれているので、主人公以外の視点から議論をすることが可能で、道徳科、特別活動、総合的な学習の時間など、さまざまな教科・活動で活用できる。
古本ゆうやさんによる「いじめといじり、どう違う?」は、
中学生のジュンはちょっとおとなしい性格。ふとしたことから、お笑い芸人のモノマネをするよういじられ始める。いじりがエスカレートする中、ジュンは、いじられキャラを受け入れるか悩む…。
といった内容。
同じく古本ゆうやさんによる「一生懸命じゃいけないの?」は、
学級委員長として一生懸命がんばる美月(みづき)は、ふざけるクラスメイトを強く注意したことで、皆から反感を買ってしまう。副委員長の小花田(おはなだ)は、美月とクラスメイトとの間で、自分がどうすべきか思い悩む…。
といった内容。
うえみあゆみさんによる「自分のSNSなら何を書いてもいい?」は、
サッカー部の夏の大会は、オサムのPK失敗により終わってしまった。もやもやした気持ちを抱えるトモノリは、自分のSNSのプロフィール欄に、オサムへの悪口を書いてしまう。書き込みをした瞬間は気が晴れたトモノリであったが…。
といった内容。
同じくうえみあゆみさんによる「『決めつけ』が人を傷つける?」は、
ある日、シオリがカバンにつけていたマスコットがなくなった。クラスメイトは憶測でミユが盗ったのではないかと言う。母親からは「その子とは関わらない方がいい」と言われ、シオリはミユとの付き合い方に悩む…。
といった内容となっている。
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