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地方自治体が生涯教育として高校生向けプログラミング教育を行う意味とは――岩手県滝沢市でのドローンプログラミング講座をレポート

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 小学生や中学生に対するプログラミング教育が最近注目を浴びる一方で、高校生に対しては具体的な進路を意識した上でのプログラミング教育が必要、といった考え方があります。本記事では自治体が主導する、高校生向けドローンプログラミング講座をレポートします。

はじめに

 はじめまして、dotstudio株式会社のびすけです。dotstudioでは「モノづくりができる人を増やしたい」という想いのもと、IoT開発の手助けになるようなプロトタイピングボード(※注1)の開発や、大学や企業向けにIoTプロダクト開発の授業を展開しています。

注1:その名の通り実働するモデル(プロトタイプ)を開発の早期段階に製作し、動作検証を行うための基板です。dotstudioでは以下のプロトタイピングボードを開発しています。

  11月3日、岩手県滝沢市主催で地元の高校生向けにプログラミングを教えるドローンプログラミング講座が開催され、講師をしてきたのでレポートします。滝沢市は元々僕が大学時代に住んでいた場所で、市役所の職員さんと縁があったため、今回の講師を行うことになりました。

ドローンを操作する高校生
ドローンを操作する高校生

滝沢市の取り組み

 地方行政は少子化や高齢化、過疎化といった課題を抱えています。そのため、どの地域でもその地域の特色を生かした施策を考えて差別化を進めている状況です。

 滝沢市には大学が3つもあり、その中でも国内有数のソフトウェア情報学部が存在する岩手県立大学はIT人材を多く輩出しています。そのメリットを生かし、滝沢市では市全体でIT人材を増やそうとしています。

なぜ高校生なのか

 地元を離れる多くの人は、大学に入学もしくは就職のタイミングで離れていきます。つまり、高校生までが地元の子どもたちに対してアプローチできる期間なのです。

 滝沢市としては、岩手県立大学に入らずとも、将来的に地元に戻ってきた際に、「IT関連の先進的な取り組みを自分の地元が行っていた」意識付けをしたいという思いがあります。

 小学生や中学生に対するプログラミング教育が最近注目を浴びていますが、 将来をより考える時期である高校生を対象とすることで、将来的にITに携わる人が増えると考えています。

高校生向けプログラミング講座の様子
高校生向けプログラミング講座の様子

 ちなみに、滝沢市では別途小学生向けのIoT講座も開催しています。遠い未来を見据えての小学生向け講座、近い未来への期待を込めて高校生向けの講座を並行して進めているのです。

今回で3回目となる高校生向けIoT講座

 滝沢市では今年から高校生向けのIoT講座開催しており、過去には「LINE Bot」や「Wio Node」というIoTデバイスを用いた高校生向け講座を開催しています。

 参加者の高校生はプログラミング未経験の人も多いため、LINEやスマートフォンを利用する内容とすることで参加の敷居を下げています。


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著者プロフィール

  • 菅原のびすけ(dotstudio株式会社)(スガワラ ノビスケ)

     日本最大規模のIoTコミュニティ「IoTLT」主催。岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科修了。  初心者向けIoTプロトタイプボード「Nefry」の開発や、プログラミング養成学校ジーズアカデミーでWebやIoTの授業などを行なっている。その他年間100回を超える授業やハンズオンを実施してい...

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