アイロボットジャパンは、ルンバの日である6月8日に事業戦略発表会を実施。プログラミングロボット「Root」のラインナップに、機能を絞って価格を抑えた新モデル「rt0」を追加することを発表した。一般向けにはアイロボット公式オンラインストアで、学校教育機関やプログラミングスクール向けにはiRobot Education 認定販売代理店を通して、7月8日より販売される。
「Root」は、アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」をモチーフとしており、同社が長年取り組んできたSTEM教育プログラムから生まれた製品。「ルンバ」と同様に段差センサーやバンパーを搭載し、学校現場では「ミニルンバ」や「小さなルンバ」とも呼ばれ、子どもたちから親しまれているという。
無料でダウンロードできる専用アプリのプログラミングにより、走る、光る、描く、音を奏でることが可能。また、中央にペンを差し込むことで絵を描くこともできる。ブロックプログラミングはもちろん、Swiftでテキストプログラミングを行うことも可能で、幅広い年齢を対象としている。
日本では2021年2月に発売され、合計1000台の「Root」を全国の小学校に無償配布する「みんなでRoot!プロジェクト」も行われた。5月末時点で、プロジェクト参加校も含め34都道府県の小学校で活用されている。
今回発売する新モデル「rt0」は、より多くの学校で「Root」に触れてもらうことを目指し、従来のモデル「rt1」よりも5000円安い、2万4800円で販売される。
「Root rt0」では天板のホワイトボードや裏面のマグネット、イレイサーが省略されているため、ホワイトボード上での垂直走行と描画ができない。また、カラーセンサーと段差センサーも省かれている。
授業では、教員が「Root rt1」を用いてホワイトボード上でデモンストレーションを行い、児童生徒がそれぞれ「Root rt0」で学ぶといった運用が考えられる。
さらに今後発売されるアクセサリーとして、ブロックを盤面に装着してデコレーションできる「Root Brick Top」(7月8日発売)や、日本の先生の声から生まれた、本体と付属品をまとめられる「Rootキャリーバッグ」(今夏以降発売予定)も紹介された。
なお「Root」は、学校向けに新しい指導要領の公開が予定されているほか、東京都教育委員会指導のもと運営されている体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」での採用も決定している。
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