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新型コロナ禍での自宅学習時間が増加し、ストレスを抱える子どもが5割超に

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2021/05/17 17:30

 個別教育舎は、全国の小学校高学年・中学生・高校生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、「コロナ禍における子どもの自宅学習に関する意識調査」の結果を、5月13日に発表した。同調査は、2400名の保護者に対して、4月9日~13日の期間に行われている。

 調査対象者に、学校の授業を除く子どもの学習の場所について尋ねたところ、「自宅学習」が81.6%に達しており、小学生では84.4%、高校生でも77.3%が「自宅学習」を実施していることが明らかになった。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅での学習時間に変化があったかを尋ねた質問では、「以前もあったが、より増えている」「以前はなかったが、するようになった」を合わせた回答が35.7%に達している。

 子どもの自宅学習における勉強内容やスケジュールを、おもに誰が考えているかを尋ねたところ、小学生では「保護者」と「子ども自身」がおよそ半々となり、中学・高校と学年が上がるにつれて、「子ども自身」が計画を立てていく割合が高くなる。

 子どもの自宅での学習時間が「増加した」と答えた人に、新型コロナ禍で自宅での学習時間が増えたことで、子どもにストレスを感じている様子がみられるかを尋ねた質問では、「とても感じている」「感じている」「少し感じている」を合わせた回答が51.5%に達した。学年別では、小学生がもっとも多い。

 子どものストレスの原因としては、「自宅だと集中力が続かないこと」(48.9%)がもっとも多く、とりわけ小学生では55.6%と特に多かった。以下、「やるべきことを自分で考えないといけないこと」(33.5%)、「わからない問題があった際、すぐに誰かに質問できないこと」(28.3%)がそれに続いている。

 子どもが自宅学習を行っていると回答した人に、子どもの自宅学習において充実していると感じる点を尋ねたところ、「子どもとのコミュニケーションが増えた」(50.8%)が最多となり、全年代にわたってもっとも多かった。

 同じく、子どもが自宅学習を行っていると回答した人に、子どもがちゃんと勉強しているかどうかについて、どの程度把握しているかを尋ねた質問では、小学生の保護者の83.6%が「把握できている」と答えている。学年が上がるごとに割合は下がり、高校生では「把握できている」が53.9%、「正直ちゃんと勉強できているか全くわからず不安」が17.7%だった。

 自宅での学習時間が「増加した」と答えた人に、新型コロナ禍で子どもの自宅学習時間が増えたことによる自身の悩み・不安について尋ねたところ、「自宅だと学校や塾に比べて、他のことが気になって集中できない」(66.7%)が最多で、以下「子どものやる気やモチベーションをうまく上げることができない」(64.7%)、「勉強のすすめ方についてうまく指導できない」(64.2%)が続いている。

 学年別では、小学生では「集中できない」(75.5%)がもっとも多く、「子どものやる気やモチベーションをうまく上げることができない」(73.1%)がそれに続いた。一方、中学生では「親と子だと、親が叱ったり子どもが反抗したりなど衝突してしまう」(67.6%)が最多となり、高校生では「集中できない」(59.1%)がもっとも多く、「勉強のすすめ方についてうまく指導できない」(57.7%)がそれに続いている。

 子どもの自宅学習のために必要だと思うことを尋ねた質問では、「勉強でわからないことがある時に、教えてくれる存在」(80.1%)がもっとも多く、「モチベーションを上げたり、維持してくれる存在」(73.3%)がそれに続いた。

 子どもの学習方法に「塾」を挙げた人に、新型コロナ禍で通塾させることへの不安について尋ねたところ、「とても不安がある」「少し不安がある」を合わせた回答が53.6%に達している。学年別では小学生で「不安」がやや多く、地域別では「東北」「四国」において「不安」が他の地域よりも多かった。

 インターネットを活用した学習方法で、子どもが実際に行っているものがあるかを尋ねた質問では、43.8%が何らかの学習をインターネットを使って行っていると答えており、「Youtubeなどの無料学習動画」(16.4%)が最多となっている。

 塾や通信教材、学習アプリ、参考書、家庭教師など、学校以外の勉強に1か月あたりどの程度の費用をかけているかを尋ねたところ、「1万円以上」が32.5%に達し、「5000円~1万円未満」(13.9%)がもっとも多かった。

 学年別では、月に1万円以上かけている割合が最多であるのは中学生(40.0%)で、もっとも少ないのは小学生(24.0%)となっている。地域別では、近畿(45.0%)がもっとも多く、関東(42.3%)がそれに続いており、東北(20.3%)がもっとも少なかった。地域と学年をあわせてみると、北海道と九州・沖縄では3分の1以上が「学校以外の学習にお金はかけない」と答えている。

 生徒の目標に対して、1人ひとりに適切な方法をコーチが一緒になって見出し、導いていく「コーチング」という考え方について知っているかを尋ねた質問では、「よく知っている」「なんとなく知っている」を合わせた回答が41.6%に達した。

 インターネットを活用して、自宅学習のスケジュールや勉強内容をアドバイスしてくれる「オンライン・コーチング」についてどう思うかを尋ねたところ、「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」を合わせた回答が40.6%に達しており、学年別では中学生がもっとも多い。

 オンライン・コーチングの各特長について、それぞれ魅力的に思うかを尋ねた質問では、「オンラインで講師とつながっており、勉強でわからない所があればいつでも相談できる」という回答が72.9%を占めており、「目標やなりたいことが明確な生徒に対して、なるべく最短で到達できるその人にあった勉強方法を一緒に考えてくれる」(72.3%)も高い水準に達しており、ほぼすべての項目で半数以上が「魅力的」と感じていることがわかった。

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