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これから始まるプログラミング教育に対して保護者ができること

どうしてプログラミング教育を小学校でやるの?――文科省の資料から読み解く実態

これから始まるプログラミング教育に対して保護者ができること 第1回


 2020年から始まる「プログラミング教育」は、多くの保護者の不安要素になっているのではないでしょうか。ITにこれまで疎遠だった保護者の方々は、一体なんのために、何を教育しようと考えているのか不安でしょう。一方IT産業に関わっている保護者の方であれば、専門性のない教員に、まちがったことを教えてほしくないと不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。この連載では、そもそも「プログラミング教育」はどのような背景から生まれ、何を目的としているのか、そして何を実施しようと考えているのか、まずこれらを理解しましょう。そのうえで、お子さまにどのように接し何を伝えていくべきか、そして保護者として何を学んでいくべきかを一緒に考えていきます。

プログラミング教育は「プログラミング言語の学習ではない」

 こんにちは、阿部崇です。娘を4人持ち、外資系IT産業でエンジニアをしています。2017年現在、とある区立中学校のPTA会長をしており、教員の方や教育委員会の方々と会話する機会が多くあります。そこでわかったことは、学校現場の状況や教育委員会、地域の町内会や、青少年育成委員会と協力して行う活動といったものが、あまり一般の方々には理解されていないのではなかろうかということです。お仕事をなさっている保護者の方々は、そもそも関わる機会が少ないでしょう。情報発信を行う教育機関は増えてまいりましたが、その実態は知られていないことが多く、ブラックボックス的なイメージがあります。

 私がPTA会長になったことも一つの縁と考え、こういった状況の打破ができないかと考えています。よくいえば、保護者の方々と教育現場をつなぐ架け橋になれればいいなと。学校へのボランティアや、本連載のような情報発信などを行うことで、お互いの理解が深まっていくことを期待しています。

 さて、本題に入りましょう。「プログラミング教育」と聞いて思い浮かべることは何でしょうか。英語を羅列した、およそ理解不能な数式の一群で書かれた、プログラミング言語を記述することを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。また、プログラミングのご経験がある方であれば、「いくら記号とはいえ、まだ英語の単語をよくわかっていない状態で、プログラミング言語を入力するのは早いのではないか」とも感じていらっしゃるのではないでしょうか。

 これらは「誤解」です。2020年から始まるプログラミング教育では、プログラミング言語を記述して、プログラムを動かすことは行いません。大事なことなのでもう一度書きますが「プログラミング言語の学習ではありません」。では、文部科学省が進めようとしている「プログラミング教育」とは何かというと「プログラミング的思考などを育むこと」としています。

 これは、プログラミング言語を使ってプログラムを記述することとどう違うのか。そもそも、なぜ「プログラミング教育」を行うのかについて見てまいりましょう。

2020年から始まるプログラミング教育の概要

 平成29年3月、文部科学省が、「プログラミング教育」を含んだ「小学校学習指導要領」を発表しました。この学習指導要領内に、プログラミング教育をもりこんだ教科ごとの内容が記されています。そこには「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動」と記述があり、これを各教科で行うとあります。目的は理解できますが、そもそもプログラミング教育が必要になった背景や、具体的な実現方法は不明確です。

 この学習指導要領策定にあたって、事前に行われた有識者会議のまとめ「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」があります。さらに、この議論の重要なポイントをまとめたものが資料として公開されています。

図1 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)(出典:文部科学省ホームページ)
図1 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)(出典:文部科学省ホームページ)

 この2つの資料から、重要なポイントを説明します。

次のページ
プログラミング教育が生まれた背景

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この記事の著者

阿部 崇(アベ タカシ)

 外資系IT企業で、コンピュータシステムのアーキテクチャをデザインする仕事に従事。2017年度より区立中学校のPTA会長に就任。教育委員会や教師の方々と接する機会も多く、これまでの経験を活かして、プログラミング教育を広げていく活動をすすめている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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