増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である栄光は、同社が運営する進学塾「栄光ゼミナール」が小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、小中高生の過程の職業観に関する意識調査の結果を、11月2日に発表した。
同調査は、9月9日~23日の期間に行われ、939名から有効回答を得ている。
調査対象者に、子どもに将来就きたい職業があるかを尋ねたところ、小学生の保護者の62.6%、中高生の保護者の48.6%が「ある」と回答した。
子どもに将来就きたい職業があると答えた保護者に、就きたい職業のために子どもが取り組んでいる、努力していることがあるかを尋ねた質問では、小学生の保護者70.5%、中高生の保護者77.2%が取り組んでいることや努力していることが「ある」と回答している。
子どもと、将来の職業について話したことがあるかを尋ねたところ、小学生の保護者94.5%、中高生の保護者97.0%が「話したことがある」と答えた。
子どもと将来の職業について話した機会としては、小学生の保護者では「日常会話の中で、職業についての話題があがった時」(79.8%)がもっとも多い。中高生の保護者では「受験など子どもの進学・進路を考える時」(75.8%)が最多となっている。
「保護者が今までに就いたことがある仕事・会社を選ぶ際に重視したこと」と、「将来、子どもが仕事・会社を選ぶ際に気にかけたいこと」としては、「自分の好きなこと・得意なことが生かせる」「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」をより求める傾向が明らかになった。
2019年に行われた前回調査と比較すると、「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」を重視する保護者が増えた。子どもの将来の仕事については34.1%から42.4%、保護者の仕事についても25.4%から31.5%と、子どもだけでなく保護者自身の職業選択の際も、ワーク・ライフ・バランスを気にかけている。
子どもが保護者や家族の仕事について知っているかを尋ねたところ、小学生の保護者93.9%、中高生の保護者95.9%が「知っている」と回答した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務をしている(していた)家族がいた家庭は66.2%で、うち22.2%の保護者が同居家族の在宅勤務で子どもの職業観に「影響はあったと思う」と答えている。
具体的な変化としては、「仕事の大変さを実感したようだ」「オンライン会議の様子を見て、会社のイメージが具現化したようだ」「テレワークができる仕事に就きたいと思うようになった」といった回答が寄せられた。そのほか、「同僚と英語で話している様子を見て子どもから尊敬された」「家で気ままに仕事ができていいね、と誤解された」といった回答もみられた。
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