ベネッセコーポレーションは、同社が実施した「コロナ禍における受験生影響調査」の結果を受けて、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは異なる状況で勉強と向き合う受験生の困り・悩みを解消することを目的とした無償サービス「ベネッセ 教育情報フォーラム」を、9月2日に開始した。
「コロナ禍における受験生影響調査」は、全国の中学3年生、高校3年生、昨年度現役合格した高校1年生・大学1年生を対象に8月に行われ、2060名から有効回答を得ている。
同調査によれば、中学3年生・高校3年生ともに8月の1か月あたりの校外学習費用が約8000円程度減少した。理由としては、新型コロナウイルス感染症の影響で塾が休校したことや、世帯年収減などが影響したと考えられる。
また、8月度と前年(2019年)を比較して、「志望校を決定するための情報が足りない」と感じる人が、中学3年生で9.7ポイント、高校3年生で8.9ポイント増加した。原因としては、新型コロナウイルス感染症の影響によるオープンキャンパスの中止や、高校・大学見学の機会が減ったことが影響したとみられる。
そのほか、中学3年生の69.7%、高校3年生の73.0%が、新型コロナウイルス感染症の影響で受験勉強や志望校選びに支障が出ていると答えている。
そこで「ベネッセ 教育情報フォーラム」では、アプリを通じて最新の入試情報・受験セミナーの無償提供を開始した。都道府県ごとに出題傾向が異なる高校入試情報を都道府県別に提供するとともに、受講者からの質問に講師が回答する「47都道府県別高校入試セミナー」や、大学入試情報を全国8エリアに分け、エリア別にオンラインライブセミナー形式で提供する「全国8エリア別大学入試セミナー」を実施。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で今後も変更の可能性がある「受験情報」「入試情報」について、最新情報を一括して閲覧できる最新ニュースを配信する。
さらに、中学3年生向けに「入試直前FINAL」として理科・社会の受験対策教材を提供する(紙媒体のみ)。高校3年生向けには、大学入試センターが実施した試行試験や出題方針を進研ゼミ高校講座が分析して作成した予想問題から、共通テストの特徴的な問題を抜粋した「共通テストトライアル」(紙媒体、PDFより選択可能)の提供を行う。いずれも、「ベネッセ 教育情報フォーラム」のサイトから郵送などの申し込みが可能。
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