プログラミング教育のねらいについて改めて振り返る
突然ですが、文科省が定めるプログラミング教育のねらいをご存じですか? よく言われるのが「プログラミング的思考を育む」「教科のねらいを達成する」ですが、実はもう1つあるんです。
それが「コンピューターを活用してより良い社会を築こうとする態度」。でも、これってどうすれば育むことができるのでしょうか。
実は、学校教育には「自分たちの生活を自分たちでつくり、改善していくための時間」があるらしいのですが、今回はここに「プログラミング教育を位置付けること」について考えてみましょう。
前回に引き続き、今回も小学校教員の岡田先生に話を聞いてみましょう。岡田先生、お願いします。
「特別活動」でSpringin’を取り入れてみよう!
はい! みなさんこんにちは、岡田です。福岡県で小学校の教員をしています。今回もよろしくお願いします。
俊介さんがおっしゃっていたように、学校教育には「自分たちの生活をつくる」時間があります。それが「特別活動」です。「委員会」「係活動」「学活」などと言えば、なじみがあるかもしれませんね。これらは全部「特別活動」です。
子どもたちにとっての「身近な社会」と言えば「家庭」や「学級・学校」です。学級・学校の生活をつくる特別活動にプログラミング教育を位置付ければ、「コンピューター等を活用してより良い社会を築こうとする態度」を育むことができると私は考えています。
スプリンギンなら自由度が高く、子どもが自由につくりたいものをつくれるので、特別活動にもピッタリです。
それでは、具体的にどんな活用法があるのか、今回は3つ紹介したいと思います。みなさんぜひ参考にしてみてください。
委員会活動で学校生活を充実させよう!
1つ目が委員会活動です。
学校では、放送委員会や図書委員会、体育委員会などさまざまな委員会に子どもが所属して活動しています。
どうすればみんなが充実した学校生活を送れるか、自分たちで考えて活動していく。
この活動の中で「デジタル機器を使えば活動がもっと良くなる!学校のみんなが過ごしやすくなる!」、子どもがそう考えることができれば「コンピューター等を活用して、より良い社会を築こうとする態度」が育成できていると考えられます。
ここでは図書委員会を例に考えてみましょう。
図書委員会の目的は「もっとみんなにたくさんの本を読んでもらう」「いろんなジャンルの本を読んでもらう」といったところでしょうか。
私が今までいた学校では「オススメの本を紹介するポップをつくって飾る」「貸出冊数が多い子の表彰をする」などの活動がされていました。
さて、スプリンギンではどんなことができるでしょうか。
1つの例としては「本の紹介アプリをつくる」という活用法です。
紙でつくるポップとは違い「情報の受け手が知りたい情報を調べられる」「関連図書の情報も加えられる」ので、読書の幅がどんどん広がっていきます。基本的に使うプログラミングは【シーンチェンジ】。
学年に合わせた本の紹介として次のようなワークもつくれます。
スプリンギンなら、つくったワークを図書室で見るだけでなく、クラウドにアップロードすれば全校児童に一気に見てもらうことも可能です。これで学校全体の読書活動への推進もできますね。