ソニー・グローバルエデュケーションは、イギリスのラズベリーパイ(Raspberry Pi)と、STEAM・コンピューターサイエンス教育ソリューションパッケージの開発・普及における協業の実施について合意したことを、8月12日に発表した。
ソニー・グローバルエデュケーションは、情報技術がますます高度に発展する時代に、その基礎能力を養う「STEAM教育」の必要性や「プログラミング的思考」を育む重要性を提唱し、2020年度に小学校で必修化された「プログラミング教育」へ向けたロボット・プログラミング学習キット「KOOV」や、体験型デジタル教材「PROC」などの教育サービスを提供してきた。
ラズベリーパイはラズベリーパイ財団として、プログラミング教育に関する教員向けプログラムの展開や、関連コミュニティの運営などによる普及、啓発活動を行っている。
また、財団の子会社であるラズベリーパイトレーディングは、世界で累計3000万台以上の出荷実績があるシングルボードコンピューター「Raspberry Pi」シリーズを開発・販売している。「Raspberry Pi」シリーズは、創設者であるエベン・アプトン氏の「モノがどのように機能するかを知ることには価値がある」という理念のもと、STEAM・コンピューターサイエンス教育用に安価で簡単にプログラムできるコンピューターを多くの人に提供することを目指して開発された。
今回の業務提携は、ソニー・グローバルエデュケーションの教育コンテンツ・ソフトウェアと、ラズベリーパイのハードウェアを組み合わせ、ソリューションパッケージを提供することで、STEAM・コンピューターサイエンス教育を革新し、これからの社会で文系理系問わず求められるスキルや知見を、楽しみながら体系的に習得できる環境構築を目指す。その第1弾として、2021年度に発売予定の日本市場向け教材を開発中であり、STEAM・コンピューターサイエンス教育の発展に貢献することを目標としている。
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