「GW2480T」は、ブルーライトを軽減できるだけでなく、部屋の明るさに合わせた輝度自動調整(B.I.)や、チラつきを抑えるフリッカーフリーのアイケア機能、高さ調整や90度まで角度を簡単に調整できるピボット機能を搭載しているため、「子どものファーストモニターに」と考える保護者も多い。
自身も二児の父である蓑手先生は、「自分の子どもにも、どんどんICT機器を使ってほしい」と話す。その上で「子どもがテレビを近くで見ないよう、大きいサイズに買い替えました。親としては視力や姿勢の心配がテクノロジーで軽減されるのであれば、積極的に取り入れていきたい」と続ける。小学校の先生、そして保護者としての2つの視点から、外部モニターを使うメリットを語っていただいた。
休校初日からオンライン化に取り組んだ蓑手先生
――蓑手先生は今回の休校でも、いち早くオンラインの学びに対応されていましたね。
はい、私が勤務する小金井市立前原小学校は公立小学校ですが、4年前に総務省の先導的教育システム実証事業のフルクラウドモデル校に指定されたほか、推進校としてさまざまな研究を進めています。学校には600台ほどの端末があり、ほぼ1人1台での授業づくりを3年ほど実証してきました。
これまで学校教育では、クラウド活用はセキュリティの問題で実現しませんでしたが、前原小は実証推進校として実験的に取り組んでいました。また、私自身も昨年度は5年生の担任として、ほぼすべての時間でChromebookを使っており、児童も慣れていた背景があります。
そのため、休校初日から平日はZoomで朝の会を行い、学級版SNS「schoolTakt」でめあての設定と振り返りを行いながら、オンラインを活用した取り組みを行ってきました。
学びの多様化で家庭の学習環境も変わっていく
――学校の先生の視点として、GIGAスクール構想で1人1台環境が始まることによって、家庭の学びも変わると思われますか?
あまり変わらないとおっしゃる方もいますが、大人が思っている以上に、子どもはICTを使いこなしています。私も3年間取り組んでわかったのですが、適度に制限を解放すれば子どもたちは問題なく使えるので、あとはマインド次第になってきます。
使わせたくない保護者や使いたくない子どもがいてもいいと思います。しかし、「環境がない」「技術的に厳しい」「まだ小さいから不安」といった要素については、環境さえ整ってしまえば解消できることもあるはずです。
――環境があれば、学びの選択肢がかなり増えていきそうですね。
そうなんです。これまでは、周りに合わせるため我慢しなくてはいけない部分もありましたが、今後は、本当に学びやすい環境で学べるようになると期待しています。集団での活動になじめない子は以前からいました。その子たちにこそ、テクノロジーやICTの力が必要だと思っています。
――これまで学校に任せきりだったところから、学び方の選択肢が増えていくと思います。その場合、家庭にはどのような環境があるといいでしょうか。
私もリモートワークをして初めて気付いたのですが、長時間自宅でパソコンに向かうならパソコンデスクが欲しいですね。腰が痛くなってきました(笑)。
子どもたちは机に向かって勉強していますが、これまでパソコンを長時間見ることはそこまでなかったと思うんです。だから、学習机や椅子など学習環境も、今後はパソコンの使用に向いた製品に進化していくと予想しています。
――なるほど、パソコンの利用を想定した机ですね。あとは、Wi-Fiもあったほうがいいですね。
はい、端末がそろうと、今度は回線のスピードやつながりやすさといったものが格差になってしまう。ゆくゆくは解消されるべき問題になってくると思います。
外部モニターは、これからの時代の学習机代わりにもなる
――学習机の姿勢のお話もありましたが、1人1台が当たり前の状況になったとき、携帯性を重視するため端末の画面は小さくなり、長時間見るには厳しいといった声も上がっています。そういった点も、解消していく問題の1つでしょうか。
やはり画面が小さいスマホなどは厳しいし、将来にわたってICTを使いこなすならキーボードは必須になると思います。画面についても大きめで、できれば小型のタブレットサイズよりも、ノートパソコン以上のサイズが望ましいですね。
だから、今回使ったBenQの「GW2480T」は高さや角度を自分で調整できるから、パソコンの利用を想定した学習机の代わりになりそうです。画面が小さいタブレットでもケーブル1本でつなげられるし、あとはキーボードがあれば、簡単に理想的な環境を作れそうです。
――「机の代わりになる」という点は大事ですね。成長段階に合わせて高さを変えられる高性能な机がなくても、モニターが合わせてくれるということですね。
これから家族内でも1人1台となった際に、それぞれのパソコンデスクを用意するのも大変です。外部モニターがあれば、使いたいときに自分に合わせて高さや角度が変えられるのでとてもいいですね。姿勢も楽になるので、学習や作業に集中することができそうです。使う際のストレスをなるべく軽減したほうが、学習でも仕事でも内容の効率が上がるだろうと思います。
2画面あれば子どものパソコン使用も安心
――休校が終わってからも、ICTは家庭学習のどういった場面で活用できそうでしょうか。
前原小学校では、もともと算数の家庭学習などでデジタル教材を活用していました。自主学習に不安がある場合は、冒頭のみオンラインでフォローして、そのあとは各自家庭で学ぶといったことも可能です。
――デジタル教材を使った家庭学習において、外部モニターを使うメリットはどのようなものですか。
紙に置き換えると「ノートが2冊」ある状態、もしくは「教科書が2冊」の状態が簡単に実現します。家庭で保護者の方に勉強を見てもらう場合、小さい画面を2人でのぞき込むのは見づらいですし、子どもも集中しにくい環境です。外部モニターを使って2画面にすれば、少し離れた場所からでも子どもが今、何をやってるのか確認できるので、かなり使いやすいと思います。
よく話題になるのが、「環境がある、端末もある、子どもがICTを利用するのはいいけれど、親が見てないところで使わせたくない」といった意見です。特に、小学生の保護者の方が気にされていることが多い。でも、ずっと子どもの隣で張り付くことは子どもも嫌がるし、保護者も大変です。2画面によって安心される方も多いのではないでしょうか。
さまざまな端末と組み合わせれば、用途別に使い分けも可能
――ほかにも活用方法はありますか?
学校で使用するパソコンは、それほど高スペックが求められないケースも多いと思います。安価で必要最小限の機能が入ったマイコン「Raspberry Pi」と外部モニター、キーボードであれば家庭でもそろえやすいですし、それこそ1人1台と言わず、用途で使い分けるために2台ぐらい持っていてもいいですね。
――端末は用途別に複数台用意して、1台のモニターでさまざまなことを行うということですね。
もっと言えば、1人で2台端末を持っていると、調べ学習と双方向のZoomを同時に使いやすくなります。1台の端末でZoomをしながら調べ物をするのって結構大変なんですよね。教科書とノートがくっついているような状態ですから。大人はパソコンの操作をしつつ、スマホで調べるといったこともできますが、子どもたちはスマホを持っていないことも多いので、できれば別の環境を用意したいところです。
使ってみて「GW2480T」のアイケア機能を実感
――今回、アイケアモニター「GW2480T」を実際に使われていかがでしたか。
姿勢や体格に合わせて簡単に高さや角度を変えられるのは先ほど話した通りです。さらに目の疲れの面でも、ノートパソコンの画面を直接見たときより疲れないことが実感できました。ノートパソコンしか使ってこなかったため、これまでは考える機会があまりなかったのですが、「GW2480T」を使ったあとにパソコンの画面を見ると刺激が強く感じられました。
また、使う場所によって部屋の明るさが全然違う場合も、「GW2480T」は自動で輝度調整してくれるのでとてもありがたいです。
ブルーライト軽減やフリッカーフリーについては詳しくないので漠然としたイメージですが、長時間視聴できる「映画」に近い印象です。ずっと見ていられるし疲れない。これまでは目が疲れることも多かったのですが、かなり軽減されているように感じましたね。
――今使っているパソコンはノートパソコンですか?
そうです。小さめのノートパソコンなので、外部モニターがあれば目との距離を離して見ることができるのもメリットの1つだと思います。
カラーユニバーサルモードによって先生の表現力も高まる
――蓑手先生は特別支援学校で教えていらっしゃった経験をお持ちです。見え方に特性のある子にも配慮した「カラーユニバーサルモード」機能についてはいかがでしょうか。
学校では、見え方についての配慮をかなり行っています。色が見えにくい子は全体の1~2割ぐらいいると言われているため、黒板に字を書く際は青や赤のチョークは推奨されていません。そうなると、結局使えるチョークは白と黄色くらいなんです。
だから、こういったテクノロジーや機能によってたくさんの色を使えるようになれば、教えるときの表現力が高まるという意味でも、大きな可能性を感じています。中には、色をたくさん使ったほうがわかりやすい子もいる。けれど、どちらを優先するか考えると、見えにくい子に合わせる必要があります。
――特に理科や社会では地図を見たり、カラフルな資料を使ったりすることも多いので、機能を発揮できそうですね。
はい。小学生は文字をつらつら書いても難しいので、いかに図式化するかが大切です。物事同士の関係性を教えるときに色が使えないとなると、波線や二重線を使うしかないのですが、ごちゃごちゃして理解しづらいですよね。使える色が少ないということは、教える側の表現力が限定されるため、それが原因でわかりにくくなっている可能性もあります。
――これまで、外部モニターを使われたことはありますか?
いえ、ほとんど使ったことはありませんでした。そのため、必要、欲しいと考えることもなかったんです。でも一度使ってみると「あ、こんなことができるんだ。疲れ具合も軽減されたし、画面のチラつきもない」と体感できました。
――なるほど。ほかに、何か使ってみて気付いた点などがあれば教えてください。
あとは、自宅の中で持ち運びしやすいですね。今後は「パソコンは、家のこの場所でしか使わない」と決めることは少なくなってきて、生活サイクルに合わせた場所で移動しながら活用することになると考えています。その場合、モニターを持ち運びやすいメリットはとても大きいですね。自分も、家の中のいろいろな場所で使ってみて気付きました。
また中には、自宅にスマホや小さいタブレットしかない子もいます。画面が小さいことで学習の質に差が出てしまうこともあるので、画面の大きさはかなり重要だと感じました。
ちょっとした画像や映像を見るだけなら問題ないですが、しっかり学習となると文字を見ることも多いので、小さすぎて見えない、逆に一生懸命見ようとして目が疲れてしまうといった問題もありそうです。
――将来的に個人所有の端末を活用するBYODが標準になると、当然端末の画面の大きさはバラバラになりますね。それを補完するために、外部モニターを用意するのもありかもしれないですね。
はい。使用時間も長くなると思うので、より有効になると思います。
――保護者の方は視力低下を心配していますが、意外とアイケアについては知らないことが多いと感じています。テクノロジーでそうした心配が少しでも解消されるといいですね。
現状、すべてを解決することは難しいでしょうが、科学やテクノロジーはそういった不安を担保していくべきだと思います。もちろん、それでも使わせたくないのであればそれもありだとは思います。
しかし、「本当は使わせたいんだけれど怖い」と感じているのであれば、こうしたアイケアモニターで足かせになっている不安を外し、ぜひICTを活用してほしいですね。
――ありがとうございました。
おわりに
「アイケアモニターを使ってみて初めて体感した」と蓑手先生のお話にあったように、「GW2480T」は、輝度自動調整(B.I.)、フリッカーフリー、ブルーライト軽減といったアイケア機能により、使用者のストレスを減らし、本来の作業そのものに集中できるメリットをもたらす。
さらに、家族で使うのであれば、それぞれの最適の姿勢になるよう、簡単な高さ調整や90度回転できるピボット機能も備えている。今回先生から提案があったように、安価なマイコンを接続すれば、低価格で家庭のICT学習環境を整えることもできそうだ。子どもの成長に合わせて簡単に調整可能なので、長く使えることもポイントとなる。
目の健康や姿勢に不安を感じていて、これまでICT機器の活用をためらっていた方も、ぜひこうしたテクノロジーを活用し、子どもに合った環境を整えてみてほしい。
子どもの健康を見守る、目に優しいマイファーストモニター「GW2480T」
- ベンキュージャパン
- 「GW2480T」製品ページ
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