ソニー・グローバルエデュケーションは、オンライン授業プラットフォーム「ClassIn」を提供する中国のEmpower Education Onlineと業務提携したことを、4月2日に発表した。
Empower Education Onlineは、2014年に創業した教育サービス企業で、中国をはじめ世界中の教育市場向けにサービスを展開している。2015年に提供を開始した「ClassIn」は、世界2万以上の教育機関に採用されており、北京大学、北京師範大学、上海交通大学といった中国国内の高等教育機関、新東方や好未来といった中国の大手教育企業、UdacityやPearsonといったグローバル教育企業でも活用される。
ソニー・グローバルエデュケーションは、Empower Education Onlineとの協業によって、インタラクティブにオンライン授業を支援する国内教育機関向けプラットフォームを2020年内に正式リリースすることを計画しており、同プラットフォームでは動画ストリーミングによる1対多数の双方向授業を、簡単なステップで行えるようにする。
双方向授業では、教員が出題した問題に対して、生徒が画面上のボタンクリックを早押しすることで回答権を競ったり、正解した生徒にトロフィーをリワードとして与えたりといった、生徒がモチベーションを保ちつつ、能動的に授業に参加できるインタラクティブな支援ツールを多数用意している。
同プラットフォームについては、すでに聖光学院中学校高等学校、Z会グループやワオ・コーポレーションといった、一部の教育機関と共同で有効性の検証を行うことで合意しており、同プラットフォームによって対面授業と同等またはそれ以上の学習効果が得られるかを検証していく。
さらに、大学などの高等教育機関での検証も視野に入れつつ、教育機関からのフィードバックによって国内の教育現場に則した機能を追加し、利便性の向上を目指す。
あわせて、同社が提供している「KOOV for Enterprise」に組み込まれている汎用的なクラスルーム機能を同プラットフォームに統合し、授業運営のしやすいツールとして機能改善を進めていく。
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