LABOTは、日本ではじめてIncome Share Agreements(ISAs:所得分配契約)モデルを採用したプログラミングスクールを、2020年1月6日に恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)内に開校する。
ISAsは、アメリカ発祥のスクールと学生の新しい契約モデルで、受講開始から卒業までの期間は受講費用が発生しない代わりに、一定の条件を満たした場合に卒業後の収入から一定割合をスクールに支払うという、所得分配契約。アメリカでは、職業訓練校や大学などで同契約方式の採用が増えつつあり、学費ローンに代わる新たなモデルとして、議会での議論が開始されている。
LABOTが提供する日本版ISAsは、卒業生がIT人材として年収を上げて就業することが前提で、スクールがリスクを取って選抜した学生に投資し、学生の長期的なキャリアの成功がスクールの成功であるという、双方の利害を一致させることができる。
同社が新たに開校するプログラミングスクールは、IT業種へのキャリアに関心があるものの、金銭的な理由でプログラミングスクールに通えなかった人や、自身のキャリアを再選択したいという強い意思を持つ人を対象に、6か月間のプログラミング学習を通じて「未知の課題を解決する」人材の輩出を目的としている。
入学当初はコース分けを行わず、2か月目以降にもっとも適性のある強みを見つけて、個別に最適化を行う。カリキュラムとして、iOS/Android開発、Golang、Pythonによるデータサイエンス、RubyまたはPHPをベースにしたWebアプリケーション開発、JavaScriptを中心としたフロントエンド技術の習得、動的型付け言語などを予定する。
問題解決のための思考を養うべく、カリキュラム後半の60%はチーム開発によって実際にフルスクラッチで設計を行い、プロダクトのリリースを目指す。また、120時間のデザインカリキュラムをはじめ、プロジェクトマネジメントの理論と実践、デジタルマーケティングといった、先鋭的な企業で働くシーンを想定した、実践的なカリキュラムを提供する。
応募条件の1つとして、「週50時間の学習時間を確保できること」が挙げられており、平日は7時から24時までスクールを開放し、いつでも利用可能となっている。また、カリキュラム前半には、厳しい出欠管理も行う。なお、学習中に途中で挫折した場合でも、ISAsに基づき学費の支払い義務は発生しない。
学習にあたっては、定期的に行う1対1の面談を通じてサポートする。チーム開発では、同社が招聘した現役のエンジニアが参画し、実務に近い環境でコードレビューや仕事の効率的な進め方などを学ぶ。
受講対象者は、16歳以上でIT業種への転職・就労の意思がある人。なお、同スクールの最新情報や募集案内は、LINEアカウントを通して紹介していく。
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