NTTドコモが運営する「ロボット研究開発センター」でプログラマー体験
キッザニアは世界で19カ国24カ所に展開する、対象者を子どもに限定したテーマパークだ。大人のみでの入場は不可で、必ず子どもが同伴する必要がある。アトラクションのすべてが職業体験となっており、子どもたちは実際の機器やオフィス、工場などを再現したエリアでさまざまな職業を体験できる。国内では東京(豊洲)と大阪(甲子園)の2カ所のキッザニアが営業中だ。豊洲にはおよそ60のパビリオンがあり、100以上の職業が体験できる。
このキッザニアにロボットプログラミングを体験できる「ロボット研究開発センター」がオープンした。キッザニア東京は7月7日から、キッザニア甲子園は10日からロボットプログラミング体験に参加できる。このパビリオンはNTTドコモが運営しており、これまで携帯電話・スマートフォンのショップ店員になれるパビリオンだったものがリニューアルされる。
今、子どもたちに人気の職業、プログラマー
株式会社NTTドコモ プロモーション部 第一コミュニケーション担当課長 小野浩司氏は、「ある調査では、中学生男子のなりたい職業の1位はプログラマーだったという結果もあります。2020年の小学校におけるプログラミング教育の義務化に向け、さまざまな取り組みがある中、タブレットを使ったビジュアルプログラミングをより多くの子どもたちに体験してもらうことで、研究開発への興味を持つきっかけになればと思っています」とリニューアルの目的を語った。
KCJ GROUP株式会社 キッザニア東京 事業部長 島﨑俊一氏は、「キッザニアは、教育と娯楽を融合したエデュテインメントを提供することで、子どもたちに驚きや気づきを感じてもらうための施設です。時代をとらえた最先端のパビリオンで、たくさんの子どもたちに新しい体験をしてもらいたいと思っています」と、新アトラクションをアピールした。
タブレットによるビジュアルプログラミング
アトラクションは、ドコモショップの店頭で受付をするロボットや窓口対応をするロボットのプログラミングをサポーターの指導の下、子どもたちがタブレットを操作しながら行う。プログラミングが完了するとそれぞれのロボットの動作確認を行い、プログラムの通りにロボットが会話し、対応を行うことを確認する。
ロボット本体には、NTTグループが展開するAIに関する取り組み(corevo)の中のエージェントAIのインターフェイスに利用される「Sota」が採用されている。キッザニアのロボット研究開発センター向けに作った、カラーリングが赤の特別仕様だ。子どもたちがプログラミングに使うソフトウェアは、タブレットによるタッチ操作が可能な独自開発のビジュアルプログラミング環境で、ロボットの動作だけではなく、自然対話機能もサポートしている。自然対話エンジンには「しゃべってコンシェル」の技術が利用されている。
プログラミングの要素には、シーケンス処理(動作や対話)やタイマー処理、分岐処理が用意されている。プログラミングはScratchと同様の操作で行うが、アイコンや画面デザインはレゴ マインドストームEV3にも似ている。