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ジンベイと岩崎学園が紙帳票のOCR実証を開始、学内DXに向けた仕組みを検討

 ジンベイは岩崎学園と協働し、紙帳票のデータ化に関するOCR実証(PoC)を開始したことを、12月8日に発表した。この取り組みは、横浜市「テック系スタートアップ実証実験等支援助成」を活用して実施され、学内事務の効率化に向けた精度検証と工数変化の把握を目的としている。

 教育機関では、来校者アンケートや学習ポートフォリオなど、多くの紙帳票が扱われている。これらの自由記述の転記や確認作業は負荷が大きく、処理スピードと精度の両立、また、学科ごとの帳票様式の違いによるデータ化プロセスの標準化の遅れが課題となっていた。岩崎学園は、これらの事務負荷を軽減し、学内DXを前進させるための仕組みを検討しており、今回のPoCはその一環である。

 同実証は2025年11月から2026年3月までの5カ月間にわたり、来校者アンケート、学習ポートフォリオ、各種申請書・届出書(既存運用文書)を対象に実施される。主な検証項目は、OCR処理精度、項目抽出精度、手作業削減時間である。

 具体的には、紙帳票の読み取り精度、入力作業の削減量、確認作業の簡素化効果を測定するほか、既存の学内業務フローとの適合性も確認し、実運用に向けた課題を把握する。

 この取り組みにより、手書きを含む紙帳票のデータ化時間の短縮や、入力・確認作業の削減による業務効率の向上が期待される。また、帳票の電子化によるデータ活用の基盤整備や、学内DX推進に向けた業務フロー改善の検討材料の取得にもつながるとしている。

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https://edtechzine.jp/article/detail/13343 2025/12/10 15:50

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