スタディポケットは、同社の提供している学校向け生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER」において、新機能「AIスライド」(マジックスライド)の提供を11月14日から順次開始している。同機能は、契約ユーザーなら追加費用なしで利用でき、12月上旬までに順次提供される。

「AIスライド」は、入力された指示文(プロンプト)から6〜15ページのスライドを自動作成する機能となる。単元目標の1文からでも作成が可能で、より具体的なプロンプトを入力すれば本格的な資料も作れる。
添付した資料ファイルからの生成も可能で、指導案の草案から授業用スライド、箇条書きのメモ、校務用研修スライドといった、幅広い資料に基づいてスライドを生成する。また、チャット形式でAIと対話を続けることにより、スライドをブラッシュアップできる。
「AIスライド」の留意事項としては以下のとおりとなっている。
- 同機能は教員向けのため、生徒向けには提供していない
- 現在はPDFおよびPowerPoint(.ppt)形式の書き出しに対応する。Googleスライドへの直接出力は開発中のため、一時的な対応として、PowerPoint形式で書き出したファイルをGoogleスライドにインポートすると利用できる
- 同機能は画像生成ツールではないため、挿絵やイラストには対応しておらず、簡単な概念図のみを生成する
- 平面図レベルの図解には対応しているが、立方体の体積問題などの立体的な図形では精度が不安定になる場合がある。今後のLLM技術の進化により、対応範囲を段階的に拡大していく予定
なお11月時点では、同機能の基盤にGoogleから提供されている高精度モデル「Gemini 2.5 Pro」を採用している。今後も各社の大規模言語モデル(LLM)の進化に合わせて、定期的なチューニングを行いつつ精度や操作性を継続的に改善していくという。

さらに同社では、12月4日16時〜18時15分にオンラインイベント「スタディポケットカンファレンス 2025 冬」を開催する。参加対象は、学校・教育委員会関係者、塾・教育産業関係者、自治体、官公庁/省庁、教育関連企業、パートナー企業、保護者、教職課程の学生など。同イベントでは、「AIスライド」の詳細についても紹介される。参加費は無料で、事前登録が必要となり、定員は先着順で500名となっている。
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