東京通信大学とNTTe-Sportsは、eスポーツを通じた人材育成と教育機会の拡充を目的とし、連携・協力に関する協定を10月24日に締結した。
東京通信大学は、フルオンライン高等教育に加え、履修計画の相談や教員・スタッフ・AIによる学習・生活支援により履修継続率94%を誇り、IT企業をはじめとした就職実績がある。この教育運営ノウハウに加え、NTTe-Sportsが提供するeスポーツが大好きな若者の未来の可能性を拡げるソリューションを融合させることで、成長を促し、幅広い分野で活躍できるITスキルの習得を支援するとともに、eスポーツ関連企業を志望する学生のキャリア形成をサポートする。
eスポーツの日本国内における人気は年々高まっており、特に30歳以下の若年層を中心にファン層が拡大している。2023年にはその数が推定856万人に達し、2025年には1000万人を超えると予測されている。
一方で、eスポーツに興味関心のある学生が将来のキャリアを考えたとき、体系的な学びや進路の選択肢がまだ十分に整っていないという課題がある。こうした状況を受け、東京通信大学とNTTe-Sportsは、それぞれの強みと専門性を活かし、eスポーツを通じた学びを支援し、学生に新たな学びや多様なキャリアパスを提供していく。
東京通信大学は、日本教育財団が運営する通学不要・完全オンラインで大学卒業資格(学士)を取得できる通信制大学である。日本全国・海外から6151名(2025年4月1日時点・正科生の人数)が学び、「IT・ビジネス」「福祉」分野に加え、グループ校「専門学校HAL」のゲーム・CG・WEBのデジタル制作プログラムも履修可能で、実践的なスキルが身に付く。DX人材や専門職、国家資格取得者として、グローバルなIT企業や医療機関、行政などへの就職実績もある。
NTTe-Sportsは、全国の高校に対し、eスポーツ部活動の立ち上げ支援やeスポーツのスキルアップおよびデジタル人材育成カリキュラムの提供、NASEF JAPAN全日本高校eスポーツ選手権をはじめとしたeスポーツイベントの開催など、「地域の未来を担う人材づくり」に焦点を当てた事業を推進してきた。4月には、通信制サポート校である「NTTe-Sports高等学院」を開校し、仲間とともにeスポーツの全国大会を目指しながら、これからの社会で求められる「人間力」と「デジタルスキル」を育む新しい学びの場を提供していく。
連携内容は次のとおり。
eスポーツを通じた幅広いITスキルの習得および学生のキャリアを支援する教育コンテンツの共同開発
東京通信大学の情報マネジメント学部が有しているIT、マネジメント、データサイエンス、AIといった要素と、NTTe-Sportsが有しているeスポーツを通じた人間力とデジタルスキルを育むノウハウを掛け合わせることによって、学生がeスポーツを通じて幅広い分野で活躍できるITスキルの習得や、eスポーツ関連企業を志望する学生のキャリアを支援する教育コンテンツを共同開発する。
eスポーツ特化型の高大連携
NTTe-Sports高等学院に対し、東京通信大学が有しているカリキュラムの中からeスポーツ関連のキャリアに役立つ科目を厳選し、カスタマイズ提供を実施する。また、互いの教員が出前授業を行うなど、共同のeスポーツイベントなどの開催により学生間の交流を図る。

- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
