NEXERと富士ソフトは、小学生から高校生の子どもを持つ全国の保護者を対象に実施した、「子どもの家族以外のつながりに関するアンケート」の結果を12月9日に発表した。同調査は、9月1日〜8日の期間に行われ、132件の有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の子どもには家族以外に相談できる相手がいるかを尋ねたところ（複数回答）、「友人」が51.5％でもっとも多い。
不登校の子どもにとって、家族以外の人とつながることは大切だと思うかという質問では、「とても大切だと思う」と「やや大切だと思う」を合わせた割合が9割超に達している。
不登校の子どもにとって、家族以外の人とのつながりが「とても大切だと思う」理由には、「いろいろな人に悩みを相談できる」「家族には話しにくい悩みに向き合ってくれる存在は大切」「自分の居場所を見つけることが大事だから」といった意見が寄せられている。
不登校の子どもにとって、家族以外の人とのつながりが「やや大切だと思う」理由には、「孤立しない方がよいと思うので」「家族以外の人と関わることで、異なる価値観や考え方に触れることができるから」「物事をいろいろな方向から見ることができる」などの声がある。
一方、「あまり大切だと思わない」理由には「本人が頼りたくなるまで、そっとしておいてあげた方がよいのかなと感じました」などの声がある。「まったく大切だと思わない」理由には、「基本的に信頼できないから」といった意見が寄せられている。
オンラインによる支援で、同じような境遇の人とつながれることを知っているかを尋ねたところ、「知らなかった」という回答が81.8％に達している。
オンラインで不登校の子どもたち同士がつながれる場について、どう思うかという質問では、「とても必要だと思う」と「あったほうがいいと思う」を合わせた割合が半数超を占めた。
不登校の子どもたち同士がオンラインでつながる場について「とても必要だと思う」理由としては、「世界が広がれば、暗い世界から抜け出すことができそう」「お互いの境遇や辛さを共感し、孤独感が無くなるのではないかと思う」といった意見が寄せられている。
不登校の子どもたち同士がオンラインでつながる場について「あったほうがいいと思う」理由としては、「異なる価値観や考え方に触れることができるから」「少しでも家族以外の人と話すのは大事だと思うので」「家から出ることもツライ子はいると思うから」という回答がある。
一方、「どちらともいえない」理由には「必ずしもプラスに働くとは思えないが、話す相手ができるのはよいかもしれない」「つながりたくなったらぜひ利用してよいと思いますし、そっとしておいてあげる時間もあげたいなと思いました」などの声が寄せられている。
「あまり必要性を感じない」理由には、「不登校の人がこんなにいるなら大丈夫と余計に行かなくなりそうなイメージがあります」「強制的に作った関係であまり本音が出ないから」などがある。「まったく必要だと思わない」理由には、「顔のわからない素性もわからない人間で蹴落とそうとする人がいないとも限らないから」「インターネットは怖いから」といった意見が寄せられている。
どんなオンラインの場があれば参加してみたいと思うか、自由に答えてもらったところ、「同じ境遇の子」「人生落胆していたけど、今は幸せに生きているという経験が聞ける場」「顔出し、声出しなしOKの安心な場」といった回答が寄せられている。
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