インヴェンティットは、MDMソリューション「mobiconnect」の最新バージョン(Ver.31.21.0)を、12月7日にリリースした。今回のアップデートでは、端末紛失時の初動対応を強化するため、紛失モード設定が有効化したタイミングで位置情報を自動取得する新機能が実装されている。また、ログイン画面に情報案内を強化するポップアップも追加し、利用者に必要な情報を適切に届ける仕組みを整えた。

GIGAスクール構想により整備された端末の校内外での活用が増加し、端末の紛失リスクが高まる中、紛失時の迅速かつ確実な初動対応は情報漏えいや不正利用を防ぐうえで不可欠となっている。文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーハンドブック」においても、紛失・盗難などのインシデント発生時にはMDMを用いた遠隔ロックやデータ消去など、迅速な対応による被害拡大の防止が求められている。加えて、端末やデータの管理は学校における情報セキュリティの基盤として位置づけられており、適切な管理体制の構築が必要とされている。
しかし従来の運用では、紛失という緊急事態の中で手順が複数に分かれていることにより、位置情報取得が失念されてしまうケースや、確認作業に時間がかかるなど、管理者にとって負担となるケースがあった。
この課題に対応するため、Ver.31.21.0では紛失モード設定が成功した直後に、位置情報取得ジョブが自動で登録されるようになった。これにより、管理者は紛失モード適用と位置情報取得を別々に実行する必要がなくなり、緊急時でも確実に位置情報が取得可能となった。取得された位置情報は端末情報画面に連携され、管理者は迅速に所在確認を行える。
また、ログイン画面では、利用者への情報提供を強化するため、サポート情報などを案内するポップアップを表示できるようになった。
なお同社は、12月18日の16時~16時30分に、最新バージョン(Ver.31.21.0)の新機能や機能改善の概要と活用方法を紹介するウェビナーをZoomで実施する。参加には事前申し込み必要で、アーカイブ配信も予定されている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
