イーオンは、9月中旬に検定教科書準拠の中学生用AI英会話学習サービス「ララランゲージ」の実証実験を私立中学校の協力のもと実施することを、9月8日発表した。
同サービスは、中学生の英語教育の課題である「スピーキング力」を向上させるべく、ALTや外国人と会話をする機会が少ない生徒に英語を話す時間を確保し、実用的な会話力を向上させることを目的としている。内容は、中学校検定教科書 東京書籍『NEW HORIZON』に準拠。すべての学習ステップに教科書と同じ会話文・単語・文法事項が使われているため、授業で学んだ単語や文法を復習し、定着した内容を使って会話練習をすることで、学習した内容すべてが生きた会話として使えるようになる。授業で学んだ知識を活かせるため、「話せる力」につなぐことができる構成となっている。
さらに、生成AIを活用した英会話練習機能「AI Friends」では、中学生の興味に合わせたトピックや、留学前の準備としてホームステイでの会話のシチュエーションなども取り入れ、楽しみながら学習を進めることができる。クラスでは恥ずかしくて発話できない生徒も、AI相手なら気兼ねなくアウトプットでき、失敗を恐れず話し、英語が通じる楽しさを体験可能となっている。
なお、Webブラウザを利用した学習のため、アプリをインストールする必要はなく、学校から提供されているタブレット端末で家庭でも学習を進めることができる。
また、教師用管理画面により、教師が生徒の学習時間やスコアなどの履歴を確認できるため、生徒の主体的な学習状況をより客観的に把握することができる。AI評価を活用することで、成績評価の負担の軽減が期待される。
これに先立ち、私立中学校の数校と実証実験を行い、抽出された課題を解決しながら2026年春のサービス商用化を目指しブラッシュアップしていく。実証実験では、生徒側の学習機能の使いやすさや、教師側の管理機能の使いやすさ、さらには生徒の英語コミュニケーション能力や学習意欲の向上についても検証する。

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