スタディポケットは、学校向け生成AIサービス「スタディポケット」において、新機能「AIタイピング」のベータ版を、9月8日より提供開始した。これらのサービスは、既存のすべての契約ユーザーおよび新たに利用するユーザーに、追加費用なく無償で付帯する。

AIタイピングは、生成AIを活用した学校向けの新しいタイピング学習機能。小学校1年生から高校生まで、タイピングの基礎習得やスピードアップの練習に加え、語彙力・英文表現の定着にも役立つ仕組みを提供している。
児童生徒が興味のあるテーマを入力すると、その場でお題を自動生成する。例えば、「自己紹介で使える英語表現」「新幹線の駅名」「◯◯市(自分の地域名)の魅力を伝える英語表現」「お札に描かれたことがある歴史上の人物」のような題材でタイピング練習が可能。児童生徒が興味のあるテーマを選べることで、個別最適な練習体験を実現する。また、教員の指導によっては、学習中の単元目標と似たテーマを用いて、英語・日本語の語彙習得のサポートを行う。

好きなお題でタイピングの文章が自動生成
例では「驚いた時の感嘆文」で設定

AIタイピングは、日本語と英語の両方に対応したタイピング練習が可能。単語・文章まで幅広く扱えるため、英語表現などの英語学習でも活用できる。授業の補助教材としてだけでなく、家庭学習でも使える。近日中に、PythonやJavaScript、HTML、CSSなど、情報教育で扱われるプログラミング言語、マークアップ言語の練習モードも追加される予定。

日本語の単語タイピングの例
「戦国時代の武将の名前」というお題で練習
また、AIタイピングは生成AIを活用した新しい学習体験を実現する。PDFや画像ファイルをアップロードすると、AIが教材から重要なキーワードを抽出し、タイピング練習問題を自動的に生成する。授業で使用したプリントや自分のノートを、そのままタイピング教材として利用できる。
例えば、英語のノートを撮影すると、その日に覚えた英語表現がゲームとして出題される。理科の実験プリントをアップロードすると、重要な専門用語を効率的に反復練習できる。これにより、教科を横断した副教材としての活用が期待できる。なお、教材タイピングによる新規ファイル登録は、月30回の利用制限がある(練習回数は無制限)。PDFファイルは、冒頭の3ページ目までを読み取る仕様。

さらに、タイピング練習を「続けたくなる」仕組みが用意されている。スコア表示やバッジ機能などのゲーミフィケーションを取り入れ、学習の成果を実感しながら楽しく練習を続けられる。

スコア表示やバッジ機能で学習の成果を可視化
モチベーションを維持しながら楽しく継続できる仕組み
タイピング初心者がつまずきやすい最初の一歩をサポートするため、シンプルで、飽きずに続けられるミニゲームを多数搭載した。ゲーム感覚で反復練習できるので、無理なくホームポジションを身につけ、正確さとスピードの両方を自然に高めていける。

「タイピングしりとり」では入力した単語の最後の文字が次のお題に
語彙力とタイピング力を同時に鍛える

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