テックタッチは、同社のAI型デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」が、早稲田大学の教職員および学生向け出張申請システム「e-Trip」に導入され、ユーザー体験の向上と業務効率化に貢献したことを12月4日に発表した。

早稲田大学では、約4000名の教職員および学生が利用する出張申請システム「e-Trip」を運用している。「e-Trip」では1か月あたり約5100件の申請があるが、大学特有の多層的な承認フローなどに起因する出張申請の入力項目数が多い。そのため、入力途中のエラーや差し戻しが発生し、利用者の申請時間が長時間に及ぶことが課題となっていた。
さらに、コロナ禍で減少していた出張が2022年に再開されると「e-Trip」の利用頻度が増加し、それにともなって同システムの使いにくさを訴える声が増えてきた。そこで、システムユーザインターフェースの大幅改修に加え、入力補助機能やガイド機能など新たな機能追加をスピーディに行うべく、DAPの導入が検討された。
「テックタッチ」の導入にあたっては、国内企業であることや、官公庁・大手企業への導入実績が豊富であった点が決め手になったという。「テックタッチ」のデータ分析機能によって、これまで把握できていなかったシステム利用状況を可視化できる点も評価されている。
「テックタッチ」では、ノーコードでナビゲーション、ツールチップなどのユーザーを導くガイドを作成でき、システム利用促進や定着化を支援する。今回の導入によって、利用者がつまずきやすかった入力項目にツールチップを設定している。また、操作ガイドを設置することで入力導線を最適化した。これにより、操作が煩雑だったシステムが整理され、利用者が迷わずに入力することが可能になった。出張申請画面の平均入力時間が短縮され、教職員・学生双方の負担軽減と業務効率化に寄与している。
さらに「テックタッチ」の分析機能によって、これまで感覚的だった改善効果がデータで可視化されるようになった。システム改善の担当者も効果を実感でき、モチベーション向上にもつながっているという。
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