Study Valleyは、探究学習プラットフォーム「TimeTact(タイムタクト)」において、朝日新聞社の教員向けサイト「先生コネクト」と連携した新プログラム「国語4技能実践講座~新聞記事を活用した情報リテラシーと表現力の育成~」を、2026年度導入校向けに提供開始することを、12月5日に発表した。

TimeTactは、Study Valleyが提供する探究学習プラットフォームで、累計500校以上に導入されている。探究の授業設計支援や、60種類以上の探究プログラムの提供、AIによる探究フィードバック機能(探究ロボ)、ルーブリック評価、学習成果の可視化(マイページ)まで、探究学習のプロセスを一気通貫でサポートしている。
同講座は、TimeTactが持つ「指導案自動生成」などのAIサポート機能と、朝日新聞社の「良質な一次情報」「ジャーナリズムのノウハウ」を融合させたプログラム。生徒が日々のニュースに触れ、考え、表現するプロセスを通じ、変化の激しい現代社会で必須となる「情報リテラシー」と、自ら問いを立てるための「国語力(聞く・話す・読む・書く)」を統合的に育成する。
これまでの教育現場で重視されてきた「正解のある問題に答える」ことに対し、探究学習や社会生活においては、自ら疑問を持ち、他者と深く対話する力が求められている。現場からは「生徒が問いを立てられない」「文章が書けない」「社会に必要な対人コミュニケーションに課題がある」といった声が多く上がっているという。
同講座では「読む・書く・話す・聞く」という国語4技能を「問いを立てる力」の源泉と定義し、TimeTactのテクノロジーと新聞社のコンテンツを掛け合わせることで、教員の負担を軽減しながら、生徒の実践的な能力を育む環境を提供する。
講座では、生徒一人ひとりに「朝日新聞(デジタル版)」のIDを付与し、インターネット上の玉石混交の情報ではなく、裏付けのある良質な一次情報に毎日触れることで、時事問題への理解と読解力を養う。
さらに、多様な記事や他者の意見に触れることで、自分の興味や価値観とは異なる世界を知り、論理的思考力と「自分の考え」を確立する土台を作り、思考力を鍛える(多角的な視点)ことを目指す。
また、情報リテラシーの養成として、あふれる情報の中から真偽を見極め、バイアス(偏り)を判断する力を、記事の分析や要約を通じて実践的に身につける。
国語4技能の統合的強化については、新聞記者の文章構成ノウハウや視点を学ぶワークショップを通じ、AIに代替されにくい「人間ならではの表現力」をバランスよく強化する。
日々のニュースを題材にした協働的な学びは、面接や小論文、プレゼンテーション能力の向上に直結するため、総合型選抜や学校推薦型選抜への寄与も期待できる。
授業での活用においては、TimeTactの「指導案自動生成機能」を活用することで、その日の朝刊に掲載された最新ニュースを即座に授業の題材とすることが可能となり、教員は準備に時間を割くことなく、鮮度の高い情報を用いた対話的な授業を展開できる。
提供プランは以下の通り。学校のニーズや予算に合わせて、以下の3つのプランが用意されている。
- 梅プラン(基本プラン):導入しやすいシンプル構成で、日々の学習習慣定着に最適である。内容は、朝日新聞(デジタル版)購読(生徒1ID)+新聞活用ワークショップ(動画教材)+TimeTact利用となっている。
- 竹プラン(新聞制作プラン):基本プランに加え、オンラインワークショップ、新聞制作(4ページ)が含まれる。実物サイズの新聞を作成でき、学校の広報ツールとしても活用可能。
- 松プラン(カスタマイズプラン):基本プランに加え、記者・社員・OBによる出張授業が含まれるプレミアムプラン。「記者講演」や「インタビュー講座」など、学校の要望に応じたオプションが可能で、キャリア教育の一環としても効果を発揮する。
なお、本講座を導入したクラスの担任・副担任の教員には、朝日新聞(デジタル版)IDが無料で提供される。
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