ポプラ社は、同社が提供する小・中学校向け読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」について、経済産業省による「探究・校務改革支援補助金2025」の対象サービスに採択されたことを4月2日に発表した。これにより、同制度を利用してサービスの無償導入を希望する自治体を募集する。また、教育委員会の担当者を対象にオンラインミーティングを随時開催する。

Yomokka!は、子どもたちの読書環境を支え、新たな読書体験を提供することを目指した読み放題型電子図書館サービス。同じ本を何人でも同時に読めるので、朝の読書タイムはもちろん、並行読書や調べ学習など授業の中でも役立つ。子どもたちの多様な興味に応えられるよう、40社4600冊以上の作品を掲載している(2025年4月現在)。

インターフェースは子どもたちが直感的に操作できるよう工夫されており、導入に時間をかけず使い始められる。季節やテーマにあわせた特集のほか、子どもたちのグレードに合った本がランダムで出てくるガチャ機能など、デジタルならではの読みたい本と出会える機能を搭載している。子どもたちが本を読んだ感想を記録・共有できるスタンプと感想機能は、子ども自身がほかのユーザーに対する「公開・非公開」を選択できる。
また、読んだ本やこれから読みたい本を「自分の本だな」に入れる機能があり、自分が読んだ履歴や感想が保存されるので、子どもたちが読書履歴を振り返られる。
加えて、1作品を同時に読める人数に制限がないため、一般的な電子図書館のように「貸し出し中」の状態や、「予約の必要」がなく、クラス全員で同じ本を同時に読める。本をコピーして配布する手間がなくなり、先生の授業準備の負担を軽減できる。
すき間時間や自由時間のほか、端末の持ち帰りをする場合には家庭でも読書ができるので、同じ本を読んでくるという宿題での活用も可能。さらに、「朝日小学生新聞」の毎日更新されるニュースコンテンツ「特集記事(1面および2面)」「ニュースあれこれ」が読めるため、探究的な学びにおいて児童生徒自らが課題を設定するにあたり、日常生活や社会に目を向けるきっかけになる。同じ紙面を全員で読めるので、時事問題資料として新聞を活用した授業にも適している。
「探究・校務改革支援補助金2025」について
経済産業省が実施する探究・校務改革支援補助金2025は、ICTなどを活用した探究・校務改革支援サービスの導入を通じて、教職員の業務負担の軽減を図りながら探究的な学びの高度化を図るべく、探究・校務改革支援サービスの導入を行う事業者に対して事業費などに要する経費の一部を補助するとともに、教職員や自治体・教育委員会関係者が実際にサービスに触れられる体験会などを実施する取り組み。学校や自治体など教育機関は、2025年度の対象期間中、無償で探究・校務改革支援サービスを導入・利用できる。
なお、補助金を利用したサービス導入に興味のある教育関係者に対し、同社では担当者とのオンラインミーティングを、4月7日から30日までの期間に随時受け付けている。希望する場合は日時を指定のうえ、専用フォームからの事前申し込みが必要となる。受け付けは4月30日の12時まで。ミーティングの内容は次のとおり。
- 探究・校務改革支援補助金2025の案内
- 読み放題型電子図書館Yomokka!の案内
- 導入に際しての注意事項など
- 質疑応答
- 関連リンク
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