教育ネットは、10月にバージョンアップした「おたすけ学校AI」の最新バージョンを、徳島県立学校全校(計40校)と教育委員会各課に実証導入したことを、1月8日に発表した。同取り組みは、生成AIを活用した校務処理の実態や課題を把握して、生成AIの適切な活用方法を探るべく、2024年10月〜2025年3月の期間に行われている。
「おたすけ学校AI」は、ICT活用に不慣れな教員でも簡単に操作が可能な、学校・教育機関に特化した生成AIサービス。徳島県は、教員が生成AIの実用性を実際に体験できる初期段階として「おたすけ学校AI」を導入し、生成AIの可能性を探りつつ日常業務の効率化を目指す。
なお、2024年10月に実施された「おたすけ学校AI」のバージョンアップでは、AIとのやり取りを最小限にすべく必要な情報を最初に確認する機能を搭載したほか、保護者のアンケート集計やルーブリック作成機能、授業案作成機能といった、教育現場の具体的な課題に対応するボタンを追加した。さらに、スムーズな機能の理解を可能にすべくノベル形式の機能説明ページを用意している。
あわせて教育ネットは、1月〜2026年3月末の期間に「おたすけ学校AI」を無償で利用する実証自治体を、5自治体限定で募集する。応募締切は1月末となっており、募集対象は全国の小中学校・高等学校を管轄する自治体。実証内容は以下の通り。
- 校務効率化(保護者対応、授業案作成、ルーブリック作成支援)
- 学習支援(生徒の個別学習の質向上を目指したAI活用)
- 教員の業務軽減に向けたAI活用の効果測定
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