learningBOXは、同社が提供しているeラーニングシステム「learningBOX(ラーニングボックス)」において、ルーブリック評価基準をAIで自動生成して採点まで行う新機能を、12月11日にリリースする。
近年、アクティブ・ラーニングなど主体的な学びを評価する方法として「ルーブリック評価」が注目されているが、その作成と採点には手間がかかり、教員の業務負担の増加が課題となっている。同機能は、レポート課題の評価基準作成・採点による教員の業務負担を大幅に軽減するほか、評価の透明性と公平性も担保する。
ルーブリック評価は、学習者の達成度を評価するための方法のひとつ。評価の観点と尺度を一覧表にまとめたもので、学習目標の達成度を明確に判断するために使用される。例えば、プレゼンテーションやレポート課題の評価にルーブリック評価を用いることで評価基準が明確になり、公正な評価が可能となる。
ルーブリック評価は学習者のパフォーマンスを評価することに適しているため、学校教育だけでなく企業の人材教育でも注目されている。しかし、ルーブリック評価を作成・採点したことがない人には、基準の設定や採点方法が難しく感じられる場合もある。そこで同社はChatGPTのAI機能を活用し、誰でも簡単に評価基準を作成して採点まで行える同機能を開発した。
AIによるルーブリック評価の自動生成機能の特徴は以下の通り。
教員・担当者の負担軽減
教員が評価したい「お題」を入力するだけで、AIが適切なルーブリック評価基準を自動で生成する。これにより、評価基準の設定に要する時間と労力を大幅に削減できる。
自動採点後の評価が容易に
AIでの自動採点が完了した時点から評価を進めることが可能なため、業務の効率化が期待できる。評価基準のばらつきが少なくなることで、公平性のある評価も実現する。
日本製eラーニングシステムにAIルーブリック評価生成機能
国内でAIがルーブリック評価を自動生成する機能を提供しているeラーニングシステムは現段階では少なく、先駆的な取り組みとなる。
AIによるルーブリック評価の自動生成機能が「learningBOX」に追加されることで、管理者側が学習者一人ひとりの学習進捗を管理しやすくなる。さらに、学習者側も自身の成績を一元管理できることで、アクティブ・ラーニングをより促進できる。
また今後は、オープンバッジとの連携もより密に行えるようになる。具体的には、学習者が「learningBOX」の学習・受験データをCSV形式で出力してオープンバッジ発行プラットフォームに登録することで、オープンバッジを簡単に発行できる。「learningBOX」を導入している大学や企業、検定試験事業者での利用に最適で、学習者一人ひとりの学習成果を記録して持続的な学びを支える。
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