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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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教育現場でのICT活用事例紹介(小学校) (AD)

子どもが探究的に自走する学びで必要なことは?「ロイロノート・スクール」を活用した国語と総合の授業事例

横浜国立大学教育学部 附属鎌倉小学校「ロイロノート・スクール」活用事例

「シンキングツール」でお互いの活動を可視化

 次に見学したのは「総合的な学習の時間」の授業だ。2学期はキャリア学習をテーマに、「新しい仕事を考える」というプロジェクトに取り組んでいる。

 児童は、同じテーマの友だちとチームを組むか、個人でテーマを深めるかを選び、それぞれの方法で活動する。ここでもロイロノートが使われており、「シンキングツール」のプロット図を用いてプロジェクト達成までの道のりを段階的に考えていた。

シンキングツールを使ってプロジェクトの流れを整理(画像:荒谷教諭提供)
シンキングツールを使ってプロジェクトの流れを整理(画像:荒谷教諭提供)

 今回の授業では、まずテーマごとに進捗を発表した。

 「シニア向けレンタルロボット」を考えたチームは、ロボットの実現に向けて、図工・理科・算数など、教科で学んだ知識が応用できるとプレゼンした。鉱石が好きな児童のチームは、石を使ったアクセサリーづくりを提案。また「リサイクル」をテーマに、身の回りの余った紙袋や端切れなどを活用し、デコレーションした可愛らしいブックカバーやバッグなどを作るチームもあった。さらに、あるチームは大手アパレル企業の店舗で採用されている、無人レジで自動会計してくれるICタグからヒントを得て、「外出に必要なものにICタグを取り付けて忘れ物をなくす」というシステムを提案していた。

チームごとに進捗を発表する様子
チームごとに進捗を発表する様子

 各チームの発表を聞いて、荒谷教諭は「新しい要素はどこか」「すでにあるサービスとどのように差別化しているか」といった質問やアドバイスを投げかけ、児童の考察を促した。

 教室には児童が自由に使える教材もあり、先ほどのシニア向けレンタルロボットのチームは、CADソフトでモデリングしたパーツを3Dプリンターで出力し、プログラミングロボットを用いて、想定される動きなどを考えていた。いずれのチームも机上の構想だけでなく実際に形にする方法を模索し、いくつかのチームは「プロトタイプ」と言えるサンプルを作り上げていた。

3Dプリンタでプロトタイプを作る児童たち
3Dプリンタでプロトタイプを作る児童たち

 授業の最後、荒谷教諭は「アイデアを0から1にするのは難しい。1から10にするという方法もあるので、自分たちに合ったやり方を見極めて取り組んでほしい」と、児童にアドバイスした。

「アイデアを1から10にする」という方法もあることを示す荒谷教諭
「アイデアを1から10にする」という方法もあることを示す荒谷教諭

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児童が主体的に学ぶために「活動を見取る」ことは重要

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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