インフォザインは、おもに小中学校の児童生徒および教職員を対象とした、オープンバッジ管理サービス「エデュパスポート(edupassport)」の提供を、5月27日に開始した。基本料金は無料。

「エデュパスポート」は、子どもたちの多様な学習活動やその成果、日々の頑張りを国際標準規格のデジタル証明である「オープンバッジ」として安全に記録・管理することによって、1人ひとりの成長と主体的な学びを支援することを目的としている。
利用対象は小中学校の児童生徒および教職員で、オープンバッジの安全な受領・保管・管理・共有、ポートフォリオの作成などの機能を無料で利用できる。有料オプションとして、学校専用スペースを作成し、クラスや学年ごとにバッジを申請・発行・管理できる機能も用意されている。
児童生徒の安全性とプライバシー保護を最優先に考えて設計されており、安心してバッジの受け取りや管理を行える環境を提供する。また、1EdTechによって認定されたOpen Badges v2.0に準拠しているため、学校卒業後も生涯にわたって持ち運んで活用できる。

児童生徒にとっては、探究学習やボランティア活動といった自身の多様な活動や成長が「見える化」されるので、自信と学習意欲の向上につながる。あわせて、獲得したバッジを通じて自身の「ポートフォリオ」が作成でき、自己理解を深めながら主体的な学びや将来の目標設定を考えるきっかけにできる。さらに、学校内外でのさまざまな学びや活動の記録を、卒業後も生涯にわたって安全に保管・活用可能となっている。
教職員や学校にとっては、児童生徒一人ひとりの「見えにくいがんばり」や個性を把握して、きめ細やかな指導や励ましにつなげられる。有料オプションの学校専用スペースを活用すれば、学校・学年・クラス単位でバッジを管理できるので、クラスや学年の運営にも役立つ。また、探究学習やPBLといった、新しい学習スタイルの記録・評価のサポートにもなる。
そのほか、教育委員会がオプションのスペース機能などを利用すれば、学校専用スペースを統括管理できる。これにより、管轄地域における統一的なバッジプログラムの設計・運用が可能になるとともに、学校間の連携促進や優良事例を共有でき、学校の枠を超えた学びや活動の支援につながる。さらに、児童生徒の多様な学びの状況をデータとして集約・分析すれば、教育施策の改善や効果測定にも活用できる。
なお同社では、「NEW EDUCATION EXPO 2025」にて同製品のデモンストレーションを交えた紹介を予定している。東京会場は東京ファッションタウン(TFT)ビル(東京都江東区)で6月5日~7日、大阪会場は大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)ビル(大阪府大阪市)で6月13日~14日の開催となり、時間はいずれも9時30分~18時。
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