Teach For Japanは、長崎県壱岐市、サステイナブル教育開発機構 educoreと、エンゲージメントパートナー協定を10月17日に締結した。
同協定は、3者が協力して壱岐市における公教育の発展を目指した共創事業を行うことによって、「持続可能な社会の作り手の育成」と「日本社会に根ざしたウェルビーイングの向上」の実現に寄与することを目的に締結されている。
同協定における連携内容は以下の通り。
- 多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
- 大学・民間企業等と連携した教職員人材の確保強化推進
- 教職員の労働環境の改善と資質向上に係る研修制度の見直し
- 地域と連携・協働した教育の実現
- その他、三者が必要と認める事項
壱岐市は、壱岐市エンゲージメントパートナー制度によって、同市へのエンゲージメントを持った企業などとパートナーシップを構築して、地方や日本、さらには世界の持続可能な未来を共創している。
サステイナブル教育開発機構 educoreは、「教育の本質」を追究することで「すべての子どもが幸せに生きる社会の実現」を目指している。どうすれば子どもたちを取り巻く学校や社会、家庭のウェルビーイングを高められるのかについて、不登校支援や教員支援、社会教育支援といったさまざまな角度から追求してきた。その中で、「社会を部分的にではなく全体で捉え、社会の丸ごとをデザインすること」が必要だという答えを導き出しており、今回の連携を通じて「持続可能な社会の作り手の育成」と「日本社会に根ざしたウェルビーイングの向上」を実現する社会をつくることを目指している。
Teach For Japanは、「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」をビジョンに、教育をよりよくしたいと考える多様な人材を選考・研修を通して育み、自治体との連携によって2年間「教室」に教師として送り出すフェローシップ・プログラムを実施してきた。2013年〜2024年の期間におけるプログラム参加者は、320名に達している。また、大学や企業などとも連携しつつ、多様な人材が学校教育に参画し協働可能な流動性の高い教員組織を構築することで、教員不足の解消だけでなく学校教育の多様性と包摂性を高め、すべての子どもの学習権を保証する公教育の実現を目指す。
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