NTT ExCパートナーは、大阪教育大学とともに、2023年5月から「アプリで にほんご － がっこうに いこう －」のトライアル実証を行い、教材の在り方や学習効果について研究を行ってきた。NTT ExCパートナーはこの結果を踏まえ、同アプリを全国の教育委員会や学校、日本語学習支援を行う法人向けに、8月7日から無料で提供開始した。
近年、日本国内における在留外国人の増加に伴い、教育現場では外国にルーツを持つ子どもの受け入れ体制強化が急務となっている。特に、来日して間もない、あるいは日本語に触れる機会が少なかった子どもが学校や日常生活で必要な日本語を身に付ける際、日本語を学べる教材も少なく、教員の工夫で学校生活が支えられている現状がある。
NTT ExCパートナーは「外国にルーツを持ち、日本語を学び始めたばかり（サバイバル期）の子どもの日本語習得」という課題に対応すべく、大阪教育大学と共同で教材準備から学習指導、学習状況の把握、評価までを一括して行える仕組みを開発してきた。同アプリにより、サバイバル期の子どもの日本語習得を支援する教員の負担を軽減し、高い品質の指導を可能にする。
同アプリは、日本語を教える教員が、子どもと対話しながら日常的に使う言葉や表現を指導できるもの。来日して間もない子どもが安心・安全に学校生活を送るために必要な日本語を身につけるだけでなく、学習を通じて積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度も育てられる。また、同アプリに加え、大阪教育大学の日本語研究者が開発した指導案や評価資料もあわせて提供される。
同アプリは日本国内の教育委員会、学校（学校法人を含む）、日本語の学習支援を行う営利を目的としない法人に限り利用でき、当面（2027年3月末までの予定）は利用料金が無料となる。
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