SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

GIGAスクール構想時代のコンピュータ教室

【新しい形の図書室】好奇心を刺激するSTEAMツールが勢ぞろい! 洗足学園小学校「Base_C」

GIGAスクール構想時代のコンピュータ教室 第3回

 GIGAスクール構想で1人1台端末が整備され、コンピュータ教室を廃止する自治体もある中、文部科学省は2022年12月に「GIGAスクール構想に基づく1人1台端末環境下でのコンピュータ教室の在り方について」の通知を発出。従来のコンピュータ教室を更新し、機材の高性能化やファブスペースを整備する例を提示している。この連載では過去2回にわたって、公立小学校に設置された「新しいコンピュータ教室」を取材した。今回は、ICT活用の最先端をいく私立小学校が作った、まったく新しい図書室の形を紹介する。デジタル地球儀やロボットをはじめ、子どもたちの好奇心を刺激するSTEAM分野の学びのツールを取り入れた、洗足学園小学校の学びの基地「Base_C」について、同校の教頭である赤尾綾子氏に伺った。

図書室の改造から始まった、学びの基地「Base_C」

 2018年からiPadの活用を始め、今や日常づかいするまでに浸透した神奈川県川崎市の洗足学園小学校は、日本でも有数のICT活用推進校として注目されている。毎年、同校で開催されている公開授業の「Open Day」は、日本全国から教育関係者が駆けつけるほどの注目ぶりだ。

 その洗足学園小学校で新たな取り組みとしてスタートしたのが、図書室を改造した「Base_C」だ。「Base」という名の通り「子どもたちの好奇心をかきたて、気になることを追求できる。創造・発信ができる子どもたちの学びの基地」をコンセプトにしている。

Base_Cのフライヤー
Base_Cのフライヤー

 2023年4月にオープンしたBase_Cは、1年生の教室と廊下をはさんだ校舎の1階にある。開放的な明るい空間には、教員が選んだこだわりの書籍や珍しい図鑑、大型絵本などが飾られたオープンな書棚のほか、7台の「iMac」、デジタル地球儀の「SPHERE」などが設置されている。壁面には物理学の基礎を学べる知育玩具「Try&Rolly」が用意され、さらにロボットたちが子どもたちの遊びと学びの相手になる。

 赤尾氏は「これまで本のみを置いていたベーシックな図書室を『現在の教育のニーズに合うものに改修したい』という思いが始まりだった」と話す。

洗足学園小学校 教頭 赤尾綾子氏
洗足学園小学校 教頭 赤尾綾子氏

 設計にあたり、まず念頭に置いたのは「子どもたちにとって、学校の図書室がどうあるべきか」ということだ。「本校の児童には読書好きが多く、自主的に地元の図書室などを利用したり、家庭で本を購入したりしている。また、本校ではデジタルの本が自由に読めるサブスクリプションも契約しており、『あえて、子どもに人気のある本をそろえて貸し出す必要はないのでは』と考えた」という。

 そこで「本当に読んでほしい本」「手に取ってほしい本」が目立つ図書室にし、情報の発信地かつ情報収集の場として、紙の本にこだわらずデジタルツールを置く方針が決まった。さらに「子どもたちがいろいろなことに興味を持つことができる場」として、STEAMを意識した場所づくりを行うことになった。

次のページ
【設備詳細】洗足学園小学校「Base_C」

この記事は参考になりましたか?

GIGAスクール構想時代のコンピュータ教室連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/10779 2024/03/25 07:00

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング