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教育現場でのICT活用事例紹介(小学校)

子どもだけでどんどん学んでいける算数のデジタル教材を自作! 渋谷区立小・鍋谷正尉教諭の取り組み

 小学校の算数は、得意不得意が分かれる教科のひとつだ。大人にとっては簡単にわかる概念でも、最初の手がかりを見つけられず、つまずいて苦手だと感じてしまう子どもも少なくない。子どもたちが新しい単元に差し掛かったとき、新たな知識を自分の中で落とし込み理解につなげるためにはどのような教材が必要なのか。そのひとつの答えが、渋谷区立千駄谷小学校の算数専科の教員である鍋谷正尉氏が自ら作り上げた「算数のデジタル教材」だ。子どもたちの興味関心だけでなく、自ら考える力を引き出す工夫が凝らされたデジタル教材と、それらが生まれた背景などを聞いた。

教育情報化コーディネーター(ITCE)準二級、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)2023-2024、Adobe Creative Educatorなどの資格を持つ、渋谷区立千駄谷小学校 主幹教諭の鍋谷正尉氏
教育情報化コーディネーター(ITCE)準二級、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)2023-2024、Adobe Creative Educatorなどの資格を持つ、渋谷区立千駄谷小学校 主幹教諭の鍋谷正尉氏

「ないのであれば作る」からスタート

 鍋谷氏が勤務する渋谷区では、GIGAスクール構想に先駆けて、自治体として児童生徒に1人1台のWindows端末を整備し、現在はダッシュボードによる教育データの活用を行うなど、ICTの活用を推進している。そうした渋谷区の取り組みに着目した鍋谷氏は「デジタルを活用する学校現場に行きたい」と考えて異動の際に希望を出し、2019年から現在の渋谷区立千駄谷小学校に勤務している。コロナ禍におけるオンライン授業の推進や、プログラミングの授業をはじめとしたICT活用の取り組みを先頭に立って進め、全国の自治体等で教員向けのワークショップや講演なども行っている。2023年には、EdTechZineオンラインセミナーでも「児童と教員の自走力」をテーマに講演していただいた。

渋谷区立千駄谷小学校
渋谷区立千駄谷小学校

 現在は算数向けのデジタル教材を開発している鍋谷氏だが、もともとのきっかけは、1990年代後半に担当した図工の授業だったという。当時はまだ「クラウド」という概念がほとんどなく、学校ではコンピュータ教室などで買い切りのソフトをインストールして使っていた。

 青森県の小学校で図工専科として常勤講師を務めていた鍋谷氏は、「図工の『お弁当づくり』という授業で、アイデアスケッチをする際にお弁当のサンプルをたくさん子どもたちに見せたかったが、当時は適した教材がなかった。そこで、子どもたちが校内ネットワークの中で見られるホームページのような形で、さまざまなお弁当のサンプル写真を見られるカタログ教材を作った」ことが始まりだったという。

 その後、東京都の公立小学校教員として町田市の小学校で勤務するようになってから、算数のデジタル教材を作り始めた。しかし、最初は「役立った感がなかった」と話す。教育におけるICT活用がまだ受け入れ難い雰囲気の中で使い始めたものの、「板書に比べて大きな効果を得られていない」と感じていたという。

 そのような状況であっても、鍋谷氏が算数のデジタル教材を作り続けた理由は2つあった。「もともとあった教材だけでは足りない、『かゆいところに手が届く』ものがほしかった」ことに加えて、「アナログ教材の管理は難しく、経年劣化していく」ことだ。

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手を動かして理解を深めるデジタル教材

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、プログラミング教育やICT教育、中学受験、スマートトイ、育児などの分野を中心に、取材・執筆を行っている。また、渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足し、地域の子ども達に向けたプログラミング体験教室などを開催している。一児の...

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森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

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