スタディプラスは、同社の運営するStudyplusトレンド研究所が、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生を対象に実施した、「総合的な探究の時間」に関するアンケート調査の結果を9月27日に発表した。同調査は、8月28日~30日の期間に行われ、1110名(高1:203名、高2:426名、高3:481名)から回答を得ている。
調査対象者に、「総合的な探究の時間」の授業を受けているかを尋ねたところ、「受けている」とする回答が9割近くを占めた。
「総合的な探究の時間」で行っている取り組みとしては、「調べ学習」が8割超でもっとも多かった。
「総合的な探究の時間」での取り組み内容を地域別でみると、「調べ学習」はいずれの地域でも多く、北海道・東北では「学校外の企業(地域・人)との連携」「ポスターセッション」を挙げる割合が、他の地域よりも高い。
「総合的な探究の時間」に対する印象を尋ねた質問では、「やる意味がわからない」が約4割に達する一方で、「将来、必要な能力が身につく授業だと感じている」という回答も3割程度みられた。
「総合的な探究の時間」に対する印象を、地域別でみると、関東、中部、近畿では「やる意味がわからない」が4割超に達し、他の地域よりも高い。また、北海道・東北では具体的な探究内容に関する悩みや、「よくわからないけどなんだか楽しい」という回答が多く、九州・沖縄でも同様の傾向がみられた。
探究のテーマとしては、「SDGsに関するテーマ」「地域の課題解決」がどちらも3割超で上位を占めている。
探究学習が入試にも役立つことを知っているかを尋ねたところ、認知度は4割程度だった。
探究学習を通して、進路選択のヒントを得られたかを尋ねた質問では、「得られた」とする回答が2割に留まっている。「進路選択のヒントを得られた」という生徒からは、「(行きたい学部など)進路選択の役に立った」「専門分野を深く学べた」「将来の視野が広がった」といった意見が寄せられた。
探究学習を通して、どのような点で成長を感じられたかを尋ねたところ、「考える力」「自分の意見をまとめて伝える力」「調べる力」「発表する力」を挙げる回答が、いずれも約半数に達している。
探究学習で培ったものは、将来に活かせると思うかを尋ねた質問では、「将来に活かせると思う」とする回答が7割近くを占めた。
自分で何かテーマを選ぶときのヒントとして、大学に期待することとしては、「課題発見方法のヒントを得たい」「大学の研究内容を知りたい」といった意見が寄せられている。
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