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長野県千曲市が市内の小中学校が利用するファイルサーバーに「NetApp FAS2720A」を採用、高効率化を実現

 ネットワールドは、長野県千曲市内13校の小中学校が利用する統合ファイルサーバーの再構築プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するNetApp社製ストレージ「NetApp FAS2720A」(以下、FAS2720A)が採用され、本格稼働を開始したことを、8月21日に発表した。

導入の背景と選定のポイント

 同市教育委員会では学校教育におけるICTの利活用を重要なテーマに掲げ、子どもたちが楽しく学べる学校を作るための環境整備を進めてきた。その一環として、従来は各学校で管理していた校務データなどを市役所内に設置した統合ファイルサーバーで集中管理する方法に変更。障害発生時の迅速な対応や情報漏えい対策を強化し、現場の教職員の利便性向上や運用負担の軽減を図った。

 しかしこのファイルサーバーは当初、Windowsサーバー2台とSANストレージクラスターによる冗長構成を組んでいた。そのため管理対象が増えてしまい運用に多くの工数が必要であり、バックアップに何日もかかるなどの課題があったため、2016年に「FAS2520A」を導入した。

 NetAppのOSである「ONTAP」が提供するCIFSサービスは、Windows端末と相性がよく安定運用が望めること、一筐体内でデュアルコントローラー構成となっており電源・ファンモジュールも冗長化されていること、「Snapshot」機能による高速オンラインバックアップや筐体間レプリケーション機能「SnapMirror」によるデータ保護などが選定のポイントとなった。バックアップ時間を劇的に短縮できたほか、導入以来障害などのトラブルも皆無で、教員の校務や子どもたちの学びをしっかりと下支えする環境が整った。

 その後「GIGAスクール構想」により動画や画像などの大容量データを取り扱う機会が急激に増加し、ストレージの容量が次第に逼迫した。そこで「FAS2520A」が運用期間を終えるのを機にこれらの課題を解決し、より快適なファイルサーバー環境を実現するため新しいシリーズの上位モデルである「FAS2720A」で再構築。過去6年間にわたる安定した稼働実績と優れたパフォーマンスが評価され、再構築でもNetApp製品が選ばれた。

新システムの概要と導入効果

 新しい統合ファイルサーバーは、容量が従来の2倍に増強された「FAS2720A」を2台採用。1台をメイン用、1台をバックアップ用とし、両筐体間で「SnapMirror」によるレプリケーションを行っている。

 リプレースにあたっては、全学校に不要ファイルの削除を呼びかけるとともに校務データ/フォルダリダイレクトのサイズを一覧表に抽出。これをもとに、大容量ファイルの削除依頼を個別の学校・教員に対して実施した。

 現在新しい統合ファイルサーバーでは、教職員の校務データや児童生徒に提示するデジタル教材、パソコン教室用データなどのデータを管理しており、市内13校の小中学校に勤務する約450名の教職員と約4400名の児童生徒が論理的に分割された環境内で毎日これらのデータを活用している。

 ファイルサーバー専用OSである「ONTAP」は動作が軽快で、移動プロファイルへのアクセスが集中する朝夕の時間帯でもレスポンスが低下することなく、現場の教職員からも校務作業や動画データ編集がストレスなく行えると好評を得ている。新環境では運用も見直し、「Snapshot」で朝夕1回ずつのタイミングでデータを取得している。90日分のデータが保持されているため、誤消去などのトラブルがあった場合も問題なく対応できる。

 またGIGAスクール構想により教育環境のデジタル化が進み、データの大容量化が加速したが、この点でもネットアップ製品が大きく貢献している。ONTAPにはデータ重複排除・圧縮機能が標準機能として実装されている。4400名の児童生徒が利用する教育コンテンツには同一データ(同一ブロック=ストレージが管理するデータ単位)も多く、約30%のデータ削減が実現でき、実容量よりも多いデータを格納することが可能となった。

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https://edtechzine.jp/article/detail/9905 2023/08/22 13:00

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