アディッシュは、生徒・教職員・保護者を対象とした生成AIがテーマのネットリテラシー講座を、小中高校に向けて9月下旬から提供開始する。
文部科学省は7月4日に、おもに対話型の文章作成AIについて、学校関係者が現時点で生成AIの活用の適否を判断する際の参考資料として暫定的にとりまとめた「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表した。その中には、すべての学校を対象にした「「情報活用能力」の育成強化」がある。
2022年11月にChatGPTが公開され、その高度な文章生成力などから教育業界でも生成AIに関する注目が集まっている。しかし、利便性は理解されながらも学校現場の教職員からは「どのように教育に活用したらよいのかわからない」「利用に伴うリスクや対策を把握していないため、正しい使い方を生徒に伝えられない」といった声が上がっている。
同社が手がける学校非公式サイト・ネットいじめ対策コンサルティングサービス「スクールガーディアン」が提供するネットリテラシー講座では、インターネット・ソーシャルメディアの活用を目的に、これらの可能性と危険性の両面を伝えている。生徒、教職員、保護者と講座対象者によって内容を変え、要望に応じたテーマ・内容の講座も提供している。また一方向の講座形式だけでなく、参加者自身が考えたり理解を深めたりするワークショップも行っている。
ネットリテラシー講座の特徴は以下の通り。
社会・国の動き、児童生徒の流行に合わせて最新の事例を用いた講座内容
インターネットの世界の移り変わりは早いため「スクールガーディアン」では、児童生徒の流行を把握し、最新の事例を用いた講座を提供している。ソーシャルメディアの危険性、正しく理解して活用する方法、テキストコミュニケーションのマナーなどの内容を通してリテラシーの啓発を行っている。
学校の状況に合わせた講座内容
スクールガーディアンでは学校の状況や目的などを事前に確認し、各学校に合った内容や事例を用いて講座を行う。
GIGAスクール構想の端末利活用が進む中で、情報モラルを身につける学習機会は一層必要とされている。生成AIの普及を念頭に、国から情報活用能力の強化を打ち出していることからも、同社ではネットリテラシー講座に生成AIをテーマにした講座を開始することとなった。
ネットリテラシー講座の概要は以下の通り。
対象者
- 生徒・教職員・保護者
対象校
- 小学校・中学校・高等学校
提供開始
- 2023年9月下旬予定
講座内容(予定)
- 生成AIの仕組み
- 生成AIの可能性・利便性
- 生成AI利用における注意点
- 生成AIとの付き合い方 など
- 関連リンク
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