教員向けの授業アイデア共有サイト「せんせい市場」が、4月3日に正式オープンする。

「せんせい市場」は、全国の教員が授業で使えるスライドや教材を共有して、日本の教育の質を向上させることを目的としたWebサイト。現場のニーズに即した1000件超の教材がすでに掲載されている。

同サイトでは、信頼性の高い教材を無料で共有・閲覧可能で、投稿閲覧数やランク表示といった会員向け機能を備えるほか、不適切コンテンツの自動検知システムも実装する。オープン時点では、中学校向け教材を中心に掲載しているが、今後は小学校向け教材も順次掲載していく。また、教職員組織・労働組合と連携した研修プログラムの提供も行われる。
「せんせい市場」を運営するせんせい市場の代表取締役である水野孝哉氏は、公立中学校の理科教員として5年間勤務し、学習アプリ「理科単語ウルフ」を開発するなど、ICTを活用した授業改革を実践してきた。一方で、学校現場では授業準備の時間が足りず、熱意ある教員ほど業務過多で疲弊してしまう現状を目の当たりにした。さらに、尊敬する先輩教員がメンタル不調で退職するといった教育現場の厳しさも痛感。そこで、学校の外から支援する方法を模索した結果、「せんせい市場」の構想をスタートした。
2024年11月には、「せんせい市場」のオープンに向けたクラウドファンディングを実施し、1か月間で538名・計702万2281円の支援を得ている。
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