教育同人社とRecursive(リカーシブ)は、両社が共同開発した紙の計算ドリルに児童が手書きした解答を自動で丸付けするAIモデル「MITORU(みとる)」を、Google for Educationが提供するGoogle Classroomアドオンとして拡張する開発を開始したことを、3月27日に発表した。同アドオンは、Google Workspace Marketplaceにて2025年上半期を目途に提供予定となっている。

「MITORU」は、児童の自立的な学習への支援、教員の見取りを通した個別最適な指導への支援、業務負担軽減に向けた取り組みの一環として開発された。同製品は小学生向けの紙の計算ドリルに対応しており、児童が手書きした解答をタブレット端末で撮影・アップロードすることによって、教員の採点をサポートすべくAIが自動で丸付けをしてくれる。現時点では、整数および小数の四則演算の式と筆算に対応している。
今回、「MITORU」をGoogle Classroomアドオンとして拡張することで、教員と児童は課題設定から答え合わせ、提出までの一連の工程を、Google Classroom内で完結可能となる。教員は、Google Classroom上での課題設定から、提出状況の把握、フィードバックの付与を一元的に実行できる。児童は、紙に手書きで取り組んだ課題を自身の端末で撮影して、その画像をGoogle Classroomへアップロードすると、画面上で「MITORU」による丸付け結果を確かめられる。不正解の場合は解き直しをして、同じ手順で再度丸付けが可能なほか、Google Classroom上でのコメントを通じて教員とやり取りできる。
「MITORU」のGoogle Classroomアドオンは、2025年上半期を目途にGoogle Workspace Marketplaceでの提供を予定している。
さらに、4月23日〜25日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第16回 EDIX(教育総合展) 東京」に出展するグーグルの展示ブースでは、4月25日12時〜14時に「MITORU」のGoogle Classroomアドオン(α版)の体験できる予定となっている。
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