ツールの数だけトラブルはある！ どうやって乗り越えればいい？
前回、作ったばかりの「Google Classroom」が大荒れになってしまうというトラブルに遭遇し、困り果てた私。先輩教員の一郎先生は、こうした1人1台端末活用の初期に見られるトラブルを「やらかし期」と呼ぶことや、その乗り越え方を教えてくれた。だが、トラブルはまだまだたくさんあるらしい……。
一郎
そのほかにも、同じようなトラブルが起きることが想定されるよ。例えばね……
私
えっ……まだあるんですか？
一郎
もちろん。ツールの数だけやらかしがあると思っても間違いではないよ。すでに今年、サービス終了が決まっている「Google Jamboard」では、他人の付箋を移動したり、消したり、レーザーポインター機能でいろいろな場所をポイントしたりと、大迷惑な子はクラスに絶対いたと思う
私
聞いたことがあります。ほかのクラスでJamboardで意見を出し合おうとしたら、そういった子がはしゃいでしまって、授業どころではなくなってしまった、みたいな話を聞きました
一郎
そうそう、そういうのね。ほかの人と協働して取り組むことができるツールでは、他人の迷惑を顧みずにそのようなことをする子は出るの。「Google Meet」では勝手にミュートを外して話したり、「Google スライド」や「Google スプレッドシート」では、他人が書く場所を好き勝手にいたずらしたり……
私
そんなふうにされたら、授業ができないじゃないですか
一郎
そうだよ
私
そうだよ、って……どうすればいいんですか？ 授業にならないんじゃ、使いたくないですよ
一郎
落ち着いて。前回も伝えたけれど、「新しいテクノロジーに触れることや、そのテクノロジーの位置づけを決めようとすることが主眼となっている時期」が「やらかし期」であるのだから、この時期が過ぎるように働きかければいいんだよ
私
どうやって働きかけるんですか？
一郎
ズバリ、まずは遊ぶ
私
えっ？ 遊ぶと困るからどうにかしたいのに、対処法が遊ぶって……どういうことですか？
一郎
言いたいことはわかるよ。でも、これが一番オススメなんだ
