プレマシードは、10~20代の若者世代300名、40~50代の親世代300名を対象に実施した「不登校に関する調査」の結果を6月28日に発表した。同調査は、6月3日~5日の期間に行われている。
調査対象者に、これまでに「学校に行きたくない」と思った理由を尋ねたところ(複数回答)、「経験はない」という回答は約3割に留まり、約7割が「学校に行きたくない」と思った経験を持つことがわかった。その理由としては、「友人関係のトラブル」「いじめ・いやがらせ」が上位を占めており、10~20代よりも40~50代の方が多い。
これまでに「学校に行きたくない」と思ったことがある人に、その時期を尋ねた質問(複数回答)では、「中学2年生」(44.2%)がもっとも多かった。年代別では、10~20代では「中学2年生」(48.3%)、40~50代では「小学校高学年」(41.9%)が最多となっている。
不登校の経験があるかを尋ねたところ、「経験がある」という回答は21.2%で、10~20代では25.0%、40~50代では17.3%だった。
不登校の「経験がある」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「学校に行きたくない」と思った理由と同様に、「いじめ・いやがらせ」(48.0%)、「友人関係のトラブル」(43.3%)が上位を占めている。
「学校に行きたくない」と思った経験、または不登校の経験がある人に、その際の相談相手を尋ねたところ(複数回答)、「相談相手はいない」が54.0%に達した。年代別では、10~20代が40.4%、40~50代が66.4%となっている。また、相談相手についても10~20代が40~50代をすべての項目で上回った。
同じく「学校に行きたくない」と思った経験、または不登校の経験がある人に、その際に知りたかった情報を尋ねた質問(複数回答)では、「相談できる場所」(44.1%)、「学校に通う以外の選択肢」(39.7%)が上位となっており、とりわけ40~50代でこれらを挙げる回答が多い。
何らかの理由で不登校になった場合、その後復学すべきと思うかを尋ねたところ、「復学するべきだと思う」と「どちらかといえば復学するべきだと思う」を合わせた割合は約4割に留まった。
「復学すべき」と思う理由としては、「問題が克服できたら、ゆっくりでもよいので復学してほしい」「自分も、苦しくても学校に行って卒業した経験があって、その経験は人生のプラスにもなっているから。教室でなくてもいいから、人生経験として行ってほしいと思う」「苦しかった状況をなるべくなら乗り越えてほしいから。ただ、必ずしもそれができるわけではないから、転校などの別の方法も考えて」といった意見が寄せられている。
一方、「復学しなくてもよい」と思う理由としては、「勉強がすべてではないから」「原因にもよるが、学校の規則に悩むならば別の場所で学ぶのが自然だと思うから。通常の学校以外で学ぶことはできます」「学校に行くことがすべてではない。大学進学だけならば通信制でも十分といえる環境があるから。大学で環境が変われば、不登校から解放されることもあり得る」といった意見が寄せられた。
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- 修正履歴
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- 2023/07/10 18:36 情報元より、発表時点でのプレスリリースにおいてグラフの内容に誤りがあったとの報告があったため、一部画像を修正しました。
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