小田原市教育委員会はLINEみらい財団と連携し、ICTを活用した教育を推進する中で重要性が増している情報活用能力の育成を図るための教材「GIGAワークブックおだわら」を作成し、3月27日に完成させた。2023年度から同教材を児童生徒に貸与している学習用端末にデジタル版として配付し、各学校で活用していく。
同教材は「情報モラル」と「情報活用」に焦点を当てている。「情報モラル」では、ネットの特性や適切なコミュニケーション方法、情報のリスクなどについて学べる。「情報活用」では、情報社会に参画し社会に働きかけるために情報やICTを上手に活用していくことについて学べる。
教材の種類は以下の通り。
1.ビギナー版(小学1~3年生向け)
児童が端末を使い始める時期であることを想定して、まずは基礎的な使い方やルール、リスク回避に重点が置かれている。
2.スタンダード版(小学4~6年生向け)
基礎的な使い方やルール、リスク回避といった情報モラル観点の内容だけでなく、ICTや情報の活用方法も盛り込まれている。
3.アドバンスド版(中学生向け)
ICTや情報のよりよい活用方法に重きを置き、情報社会へ参画していく視点も加えられている。
LINEみらい財団は、LINEが取り組んできた一連の教育活動から得られた知見やノウハウを広く社会に還元し、より広域的・永続的に活動するために設立された団体。子どもたちがデジタル社会で生きる力を養うことを支援するため、情報モラル教育などに取り組んでいる。同市とは2022年11月18日に覚書を締結し、同教材を作成した。2023年度は教員向けの研修を行っていく。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア