コニカミノルタとコニカミノルタジャパンは、学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」の正式販売を、全国の教育機関や教育事業者向けに開始したと5月1日に発表した。
「tomoLinks」の販売では、まず「学習支援」サービスの販売を開始し、「先生×AIアシスト」と「授業診断」サービスはプレビューリリースとして、同日より先行販売を開始している。「先生×AIアシスト」と「授業診断」サービスは、今夏からの一般提供開始を予定する。
「tomoLinks」は、教育現場のフィードバックを製品に反映しつつ、2019年より開発を進めてきたクラウド型学習支援サービスで、「学習支援」サービス、「先生×AIアシスト」サービス、「授業診断」サービスによって構成されている。これらのサービスを学校の教育プラットフォームとして導入することで、デジタル端末だけでなく教育データの効果的な活用が可能になり、子どもたち1人ひとりの力を最大限に引き出す個別教育の実現を推進する。
「学習支援」サービスでは、教員、児童生徒、保護者が直観的に操作できる、わかりやすいユーザーインターフェースを採用。ICTを使った双方向授業や遠隔授業、連絡帳といった学校と家庭の両方の学習活動をオールインワンで実現可能となる。
「先生×AIアシスト」サービスでは、子どもたちの教育データを元に一人ひとりの学力定着度合いをAIが分析し、それぞれの児童生徒に合った学びの学習方法を提案する。
「授業診断」サービスでは、授業の様子をAIが分析し、児童生徒の発言量や挙手、視線などをデータ化する。あわせて教員や実習生の板書や机間指導などを分析して、児童生徒の学力と教員などの指導力の両方の成長支援を行う。
なお「先生×AIアシスト」の分析AIは、国内ではじめて教材に依存することなく、学校が所持している既存の学力データや、新たにデジタルで提供されるさまざまな企業の教材の学力データなどを分析できる。先行導入している大阪府箕面市の小中学校では、児童生徒約1万3000名の10年分の学力テストや、生活状況調査から把握が可能な環境データを元に、独自の分析AIモデルを作成して教育データの活用を実践。60%以上の児童生徒の学力が向上し、デジタル学習教材に取り組む児童生徒が5.5倍に増えたという。
同社は、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて5月10日~12日に開催中の「EDIX 2023」に出展しており、会場では「tomoLinks」をいち早く体験できる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア