マイナビは、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」の結果を4月24日に発表した。同調査は、3月27日~31日の期間に行われ、1875名(文系男子:309名、文系女子:571名、理系男子:461名、理系女子:534名)から有効回答を得ている。
調査対象者に、3月の就職活動状況を尋ねたところ、「企業にエントリーシートを提出した」は前年同月比3.8ポイント減の75.6%、「適性検査や筆記試験を受けた」は前年同月比6.3ポイント減の71.6%と、どちらも前年よりやや減少したものの活発に活動していた。面接では、「1次面接を受けた」は前年同月比1.8ポイント減の63.4%と前年並みながら、「最終面接を受けた」は前年同月比5.6ポイント増の39.5%に達している。
3月における就活費用の平均は前年同月比2873円増の1万2782円で、19年卒以来5年ぶりの上昇となった。とりわけ、交通費・宿泊費は8178円(前年同月比3343円増)で増加が顕著となっている。
地区別では、関東以外の地域で交通費・宿泊費が前年同月より大きく増加しており、東海で3556円増の8518円、関西で4800円増の8242円、その他の地域で4922円増の1万2868円となった。これは、Web面接の割合が前年より減ったことや、本社で対面実施されることが多い最終面接を受けた学生が前年より増加したことが要因と考えられる。
転勤がある企業についてどう思うかを尋ねた質問では、「就職したくない」(13.4%)と「できるだけ避けたい」(21.7%)を合わせた割合が前年比3.7ポイント増の35.1%と前年よりやや増加しており、経年での変化でも3年連続の増加となった。一方で、「キャリアアップにつながるなら転勤があってもよい」は前年比4.1ポイント減の17.6%となり、3年連続で減少している。
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