システム ディは、慶應義塾大学に同社が開発・販売する学園総合情報システム「キャンパスプラン」シリーズの財務系システムが導入されたことを、4月21日に発表した。
同社は、2022年3月から学校法人会計情報システム、予算執行サブシステムなどの導入作業を順次開始した。既存オリジナルシステムからの切り替えで、導入時のヒアリングでは要望を集めながらパッケージ機能を最大限に活用し、効率的にプロジェクトが推進されたことで、約半年後の2022年9月には予算編成サブシステム、2023年4月からは学校法人会計情報システム、予算執行サブシステムの本稼働を行った。これにより、首都圏のマンモス大学(学生数が多い大学)への同社のパッケージシステム導入実績は4例目となった。
「キャンパスプラン」は学務系シリーズ、法人系シリーズ、Webサービス系シリーズからなり、学事業務や経理会計事務などの日常業務の効率化から学生・教職員への情報サービスの向上まで、学園の情報化を総合的に支援する。
2017年にリリースされた「キャンパスプラン .NET Framework」Ver.10では、多くのユーザーが要望した機能を中心に21項目の機能強化を行った。
留学生の在留カードやパスポート情報の管理、入国管理局や文部科学省に提出する各種報告書作成の要望が増えてきたため、留学生管理機能の強化および学生や教員が利用するシラバスや学生カルテなどのWebサービスメニューのマルチリンガル対応を行った。また、グローバル人材の育成に向けた教育の質の向上と国際交流の促進を目指して4学期制を導入する大学が増えてきており、これまでのセメスター制に加え、クォーター制にも対応できるようにした。
そのほか、保護者が子どもの出席状況や成績情報を閲覧できる保護者向けポータル「アンシンサイト」や、法人系システムでは支払報酬管理サブシステムをリリースするなどしている。動作環境面では、処理速度の向上に加えてクラウド環境(Azure)でも利用可能となった。セキュリティに配慮し、クライアント証明書を用いたアクセス制限もかけられる。また「キャンパスプラン .NET Framework」シリーズに続く新しいパッケージシステムのラインナップとして「Campus Plan Smart」シリーズも出荷を始めている。
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