こどもDX推進協会は、こどもDXが健全に普及する仕組みづくりを行い、テクノロジーを活用して持続可能な「こどもまんなか社会」の実現を目的に設立された。設立を記念した「こどもDXシンポジウム」を、3月20日に現地とオンラインのハイブリッド形式で開催する。参加費は無料。
こどもDX推進協会は、伴走型支援DX・保育施設DX、行政こどもデータ連携、EdTechなどに携わるスタートアップが中心となって運営する非営利団体。こどもDXに関わるITベンダーをおもな会員とした民間団体として同じ志を持つ有志が集まり、2月20日に設立された。
おもにこどもDXに関わる各種システムの標準化や、こどもと保護者・省庁・自治体・保育施設・ICT事業者などをつなぐプラットフォームの議論、各種調査・研究、こどもDXに関する政策提言などを行うことを目的に、4月に発足するこども家庭庁をはじめ厚生労働省、デジタル庁など各省庁と連携して、テクノロジー活用の側面から「こどもまんなか社会」の実現を実効性を持って推進する。
子育て世代がデジタルデバイスを使いこなし、保育・教育現場でのICTが普及するなど、こどもを取り巻く環境がデジタルシフトをしている現代社会において「こどもまんなか社会」を実現する上でのテクノロジー活用の有効性は必然的に高まっている。
一方で、民間のITベンダーの伴走型支援DX・保育施設DX、行政こどもデータ連携などに関わるICT分野への新規参入が目立っており、こどもや家庭に関するデータの標準仕様の策定やデータの取り扱いに関するルールメイキング、こどもDXを取り巻く市場環境の整備は急務となっている。こうした課題に対して、官民連携で自由で活発な交流活動を支える組織の必要性を強く感じ、同協会の設立に至った。
同シンポジウムのテーマは「官民連携でこどもDXを推進するための論点・方向性」。こどもDXを推進する上で、官民が連携して進めるべき「標準仕様」「データ基盤」や「ルールメイキング」といった切り口から課題や解決策を探る。来賓として、こども政策担当大臣の小倉將信氏、厚生労働大臣の加藤勝信氏、デジタル大臣の河野太郎氏が参加する。
当日は「一般社団法人こどもDX推進協会 設立総会」が開催されるほか、「こどもまんなか社会を目指して:本当に子育て支援につながるこどもDXとはなんだろう(仮)」と題したパネルディスカッションも行われる。
開催日時は3月20日の18時~20時(開場17時30分)。現地会場はホテルニューオータニ東京 ザ・メイン edo ROOM(東京都千代田区)で、オンラインはZoomを使用して行われる。定員は現地参加が100人、オンライン参加が200人。参加対象は、こども・子育てに関わる事業者、保育・教育業界関係者、自治体関係者、各府省庁関係者。参加には事前の申し込みが必要となる。
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