菅公学生服(カンコー学生服)は、2023年度における同社の女子スラックス新規採用校が、2月末時点で累計3041校に達していることを、3月9日に発表した。
同社は、1996年ごろから制服として女子スラックスを提供しており、当時は北海道や長野県といった寒さが厳しい一部の地域で、防寒対策や自転車通学用として採用されていた。女子スラックス新規採用校は、2020年以降に急激に増加し、とりわけ2022年は2021年の倍以上となり、2023年度は800校を超えた。
2023年度の女子スラックスの新規採用校をみると、中学校が641校、高等学校が173校、その他が18校となっている。都道府県別では福岡県が119校で最多となり、兵庫県の118校、大分県の53校が続いている。
女子スラックス採用の背景としては、近年、性の多様性への配慮やジェンダーレス制服、生徒の個性を尊重し選べるアイテムとして採用する学校が増加するなど、目的が多様化していることがある。ここ3年ほどは、制服のモデルチェンジ数が従来の2~3倍に増加し、ブレザー化が顕著になっている。
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