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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

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低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編

ICTを活用した低学年の教科指導・国語編「画像を使って漢字や文章構成を学ぶ!」

低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編 第9回


 GIGAスクール構想により、1人1台端末が実現しました。これまで特別な存在だったコンピューターが当たり前の文房具として使われ始めています。しかし、実際の学校現場でうまく活用できているか、不安を感じている先生も多いのではないでしょうか。特に小学1年生や2年生は、そもそもコンピューターの操作ができないと思われがちです。ですが、そんなことはありません。できることはたくさんあります。本連載では、低学年担任ならではの問題や困りごとを解決する実践を、「低学年でもできますよ!」を決め台詞に紹介していきます。今回は「教科学習で活用できない」という問題について、国語の実践を紹介します。「スクリーンショット」とこれまで身につけたスキルを使って解決していきます!

スクリーンショット&スクリーンキャプチャ

 スクリーンショットとは、Chromebookの「スクリーンキャプチャ」の機能のひとつです。スクリーンキャプチャとは、パソコンやタブレットなどの画面を端末内で撮影し、動画や画像として保存する機能です。今回は、画面の一部分を画像として保存できるスクリーンショット機能を使います。

スクリーンキャプチャ操作画面
スクリーンキャプチャ操作画面

スクリーンショットの基本操作

 画面右下時刻の部分→「スクリーンキャプチャ」→「スクリーンショットと画面の一部のスクリーンショットを撮影する」を選択→範囲を指定→「キャプチャ」で保存できます。

スクリーンショットの基本操作 スクリーンショットの基本操作
スクリーンショットの基本操作

学びを通してスキルを身につける! スクリーンショットは超便利!「切り取り漢字クイズ」

「切り取り漢字クイズ」とは

 漢字の一部分から何の漢字かを当てるクイズ作りを通して、スクリーンショットのスキルを身につけたり、漢字に親しんだりする学習活動のことです。

「切り取り漢字クイズ」
「切り取り漢字クイズ」

使用アプリ

スクリーンショット

  • Googleドキュメント(第2回記事参照)
Googleドキュメントのアイコン
Googleドキュメントのアイコン

クイズ作成

  • Googleスライド(第3回記事参照)
  • Google Jamboard(第3回記事参照)
GoogleスライドとGoogle Jamboardのアイコン GoogleスライドとGoogle Jamboardのアイコン
GoogleスライドとGoogle Jamboardのアイコン

 GoogleスライドやGoogle Jamboardでもスクリーンショットは撮れますが、何の作業をしているのかをはっきりさせるため、あえて別途Googleドキュメントを使います。また、Googleスライドはスライドショーで本格的なクイズにしたいとき、Google Jamboardは手書きで読み方や切り取った部分を示したいときといったように、目的に応じて使い分けられるようにします。

展開

(1)課題設定

先生
スクリーンショットの練習をしようとしても、ただ練習するだけではつまらないですよね。そんなときは学びを通してスキルを身につけましょう。今回のめあては「切り取り漢字クイズを作ろう」です
「切り取り漢字クイズ」の課題設定とめあて 「切り取り漢字クイズ」の課題設定とめあて
「切り取り漢字クイズ」の課題設定とめあて

(2)漢字入力

 まず初めに、漢字を手書き入力しましょう。フォントサイズを300にして大きな漢字にしておくと、スクリーンショットがしやすくなります。クイズを楽しむためには、簡単過ぎても難し過ぎてもいけません。漢字ドリルなどを参考にみんなが知っている漢字を選びましょう。

手書きで漢字を入力 手書きで漢字を入力
手書きで漢字を入力

(3)問題用スクリーンショット

 問題用の画像を撮影しましょう。入力した漢字の一部を指定してスクリーンショット! 撮影した画像は「ダウンロード」フォルダに保存されます。

漢字の一部を指定してスクリーンショット 漢字の一部を指定してスクリーンショット
漢字の一部を指定してスクリーンショット

(4)解答用スクリーンショット

 次に、答えとなる画像を撮影しましょう。漢字全体をスクリーンショット!

漢字全体をスクリーンショット 漢字全体をスクリーンショット
漢字全体をスクリーンショット

(5)クイズ作成

Googleスライド版

 空白のスライドに問題の画像と答えの画像を交互に挿入していき、プレゼンテーションを開始するとスライドショー型のクイズになります(第3回記事「ミッケタアルバム」参照)。

Googleスライド版クイズの作成 Googleスライド版クイズの作成
Googleスライド版クイズの作成
Google Jamboard版

 各フレームに問題の画像と答えの画像を交互に挿入します。Google Jamboardでは手書きが使えるので読みや印などを書き込んでいきましょう。フレームを送っていけば、クイズになります(第3回記事「ペタペタメモ」参照)。

Google Jamboard版クイズの作成 Google Jamboard版クイズの作成
Google Jamboard版クイズの作成

(6)クイズ大会

 クイズが完成したら、クイズ大会を開きましょう。1人が作れる問題は少しでも、友だちと問題を出し合うことで、たくさんの漢字に親しむことができます。

友だちと問題を出し合ってみよう 友だちと問題を出し合ってみよう
友だちと問題を出し合ってみよう

(7)まとめ

 学習のまとめとして以下のことを押さえましょう。

  • スクリーンショットの手順
  • 画像の活用方法
  • 目的意識を持つことでスキルが身につくということ

【ちょいワザ】ルーペ

 撮影範囲を選択する際、動かしている部分がルーペになり拡大されるので、細かい範囲指定も簡単にできます。

動かしている部分は拡大される 動かしている部分は拡大される
動かしている部分は拡大される

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文章構成は絵に合わせて! 紙芝居がはじまるよ!「デジタル紙芝居」

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この記事の著者

林 孝茂(ハヤシ タカシゲ)

 兵庫教育大学附属小学校教諭。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程在籍。ICT夢コンテスト2020優良賞受賞。Type_T(とにかくやってみるプログラミング教育ティーチャーズ、NPO法人タイプティ)メンバー。著書に『逆引き版 ICT活用授業ハンドブック』(共著、東洋館出版)、『事例と動画でやさし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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